第二百五十巻目B 遅刻になってしまう
今日も文字数は少なめです。
毎日書くのが久しぶりなので、当分はリハビリということになります
よろしくお願いします
幸いなことに、盗み聞きした話はこの人混みが発生した原因といわれている事件についてだった。
『おい、なんでこんな混んでるか知ってるか?』
『しらねぇーよ』
『さっきスマホで見たんだけどさ、なんか中央通りで事故があったらしくて万世橋から末広町にかけて規制張られてるらしいんだよ』
『それがどうして人ごみにつながるんだよ』
『それがどうも分からないんだよなぁ・・・・・・』
とてつもなく不確定な情報ではあるが、どうにかこの事故が起きた詳細な位置を知ることが出来た。つまり私はこのままでいるとその事故が起きた中央通りに進んでしまうのである。まだしっかりとは知れていないが、もし中央通りの道路自体が封鎖されているのであれば、こちら側の歩道はここでもとてつもない混雑具合なのだから、それ以上の具合なのが理解できる。もし、これ以上の込み具合なのであれば私はもしかしたらつぶれて死んでしまうのかもしれない。あっけない死だな。
もちろん、死ぬことはないだろうけれども人混みと言うのはあまり得意ではない。だからラジオ会館にでも入ろうかと思ったが、どうにも今日は休館とかかれていた。こういうところは年中無休だと思っていたから、すこし驚いた。この人混みから逃げるんであれば持って来いと思ったのだが、どちらにしても空いていたらこんでいるはずだ。結局意味はなかった。
「さて、どうしようかね・・・・・・」
考えたところでどうにもなるはずはないのだが、こう言うときはどうにかならないかと考えたくなってしまうのだ。人間と言うのは不可能なことほど可能にしたがる。私もまだまだ人間だということだ。
腕時計を覗いてみるとすでに九時になっていた。かなりまずい。遅刻になってしまう。
ただ、私にはどうすることも出来なかったのだ。
「おーい。リーダー!」
土曜日には特別編を投稿します
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