第二百四十八巻目B 泡盛と事件
今日からはB軸で今日から連日投稿に戻ります。
休むまで続きます
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信長様がなぜか今朝からいなくなってしまった。なぜかは分からないけれども、あの南蛮人もいないことを考えると、南蛮人が信長様を使って何かをしているという風に考えるのが当然だろう。
ただ、今に関してはその南蛮人と信長様に言われたことを実行せねばならない。昨日の夜は鈴木氏と沖縄料理店で泡盛を馬鹿みたいに飲み「泡盛もいいな」と思うようになり、ほろ酔いで家に戻り眠った訳だ。
言われたことというのは「美希の代わりにライブに出ろ」と言うことだ。自分が何者であるか分からないが、とりあえずは命に従わなければならない。
「とりあえず腹が減ったから飯でも食べに行くか」
さすがの私でも料理店に行き食べ物を食べることぐらいは出来るようになった。そして鉄箱の列に乗り秋葉原に行くことも出来る。もう、私は無敵なのかもしれない。
とりあえず私は着替えて飯を食べに行くことにした。
――――――
秋葉原についた私は途方に暮れていた。悲しいことに今日の秋葉原なぜだか分からないが人だかりが町全体に出来ていて、見せどころかライブ会場に行くことも出来ない。どうしても人の波をかき分けることは出来ないし、もっと言うと私には人の波をかき分けるような力を持っていなかったのだ。
いったいなぜこんな人だかりが出来ているのだろうか。分からない、だからとりあえず人だかりが解消するまで待つことにしよう。
『おい、お前知ってるか?』
『なにが?』
『この人だかり末広町の方まで広がってるらしいぞ』
『なんだよそれ? それに、なんでこんな風な人だかりが』
『なんか事件があったらしいぞ?』
他人の会話を聞くのは悪趣味だということは知っている。だけれども、こうやって話を聞かないと情報を得られないからこうするしかない。どうやらこの人だかりの原因と言うのはその事件らしい。詳しい話は話会話に出てはいなかったが、とりあえずこれだけの人だかりが出来ているということはかなりの事件だったんだろう。
こんごとも信長さんをよろしくお願いします




