第二百四十一巻目A 憧れた科学者
もしかしたら週に二回の投稿に変わるかもしれません。
その方が文章量が多く出せますし、楽ですし。
「私が、飛ばされた時代にどんな目にあったか―――」
私は、あの時代に飛ばされて信長様みたいな人と猿みたいな人に会った。だけれどもその人は信長様みたいなだけで信長様では無く、性格は全く持って別人だった。賭け事が好きでお金をたくさんかけて大損したり、金がなくなればすぐに自分の持っている衣服を売ってそれで得たお金でまた賭け事をして負けるような人だった。それで、猿みたいな人は信長様みたいな人を「まったく、乙女の前でみっともない」と言って信長様みたいな人に服を渡していた。それがいつもの事らしく、賭け事をやっている人達が言っていたのは「奴らは絶妙な組み合わせだ」ということだ。
信長様みたいな人と最初に会った後向かった場所が賭け事の場所で、その後に信長様みたいな人(これ以上は面倒だから信長様)と猿の住処に行ってご飯を食べたり、近所の人を呼んで宴をして楽しんだ。夜も更ける頃になると家康さんみたいな人も来て「信長、やっぱりお前捕まえるぞ」「何を言ってやがる? 誰がお前をそこまで育て上げたと思ってやがるんだ?」「俺は自分自身でこの位に成り上がったんだよ」「ちげぇよ、俺のおかげだよ俺の」
と不毛の言い争いを信長様と繰り広げていた。
さすがの私もこれぐらいになるとその時代に慣れて笑ったりしてみたけれども、やっぱり疲れというものはいつもと違う場所なので色濃く出てしまった。というわけで私はぐっすると眠ってしまったのだった……。
「――それで目覚めたらここにいたって訳」
「……」
私が説明をし尽して、コーヒーを飲みながらジョンの顔を見ると何だか悲しそうな顔をしていた。
「何よその顔」
「いや……なんだかつまらないなぁと思いまして」
ジョンにしては一般人らしい感想に少し戸惑いましたが、話せと言われたことを話してつまらないと言われるのは少し腹が立つ。
「つまらないとかじゃないでしょ! 私だって、なんか……特に面倒な事に巻き込まれるかと思ったら、意外に以外に普通だったからびっくりしたぐらいなんだから……」
「……そうですよねぇ。私が少し期待しすぎただけです。申し訳ないです」
ジョンは一転して申し訳なさそうな演技くさーい表情をした。さっきとは違って口元は緩みっぱなしだった。
「あんた、口元緩みっぱなしよ」
「おぉっと! これはつい」
「何が『つい』よ。あんたはにやけ面なんだから少しは我慢しなさいよ」
「何を我慢しろと言うのか、私には理解できませんね」
全く……こいつは。
なので、少しずつ信長さんの投稿頻度と修正をしていこうと思います。
よろしくお願いします




