第二百二十五巻目 企業秘密ってやつなんですけれどもね!
今日からまた普通に書きはじめますぅぅぅ
まぁ、そんなことはどうでもいいんだ。もう、慣れてしまったということだからこれは仕方がないことだ。超光速研究室の中にはパソコン以外にも、大きな電子機器がいくつか置いてあってほとんどは2015年でも見たことがあるものばかりだったけれども、部屋の奥の一番暗いところに置かれた大きな白い箱と透明な筒のようなものは初めて見る。いったいこれは何なんだろう。
「渡部君、今日も藤巻さんおよびその門下生たちはこっちに帰ってこないのかい?」
「藤巻さんは今総務課に出張中ですし、後藤さんたちはアメリカ研修と言う名の旅行中で素から当分帰ってきませんよ」
「全く……会社には呆れてしまうよ。新しい知識と技術を身に着けるために自分の部署以外の部署に出張をさせると言うと聞こえはいいが、結局は無駄な時間を使って無駄な仕事を覚えさせて本来もっと早く出来るような本業を遅れさせる哀れな制度だからなぁ……アメリカ研修に関してはそもそもが有給みたいなもんだから許してやるが、弱ったなぁ……」
「何かあったんですか?」
「いや、あそこにある装置の制御の仕組みが完成したんだが、技術的なことは俺わかんないからさ、誰かしらに聞かないとわかんないんだよねぇ。藤巻さんに聞こうと思ってもここから離れるわけにもいかないし、ここって内線無いから連絡しようがないんだよね」
「あとで、藤巻さんに伝えておきましょうか?」
「おっ! そうしてもらえるとありがたいよ」
二人は仕事の話を俺を置いて始めてしまった。しっかりとした内容の要点は分からないけれども、どうやら俺が気になっているあの白い箱と透明な筒のようなものについて話をしているらしい。
「あぁ、信長様。勝手に話を進めてしまってすみません」
渡部さんが、ハッっとして俺に対して謝りを入れていくれた。
「いや、大丈夫ですよ」
渡部さんは「それは良かったです! それでですね、信長様。今話していたあの装置のことなんですけれども……」と言って、指をさしながら「あれはうちの会社でも知っている人間が私とここにいる超光速研究室の人間、あとは幹部ぐらいしかいないんですよ!」とウキウキしながら言ってきた。だけれども、よくよく考えてみるとそれってやばい話じゃないのかと思った。
「まぁ、企業秘密ってやつなんですけれどもね!」
渡部さんがそうやってウキウキ言ってくれたので、深く考える必要はないようだ。
「この装置はですね……」
「渡部君、それは俺が話をしよう」
「そうですねぇ!」 そう言って渡部さんはニコニコして口をきゅっと閉じた。
「そう言えば、俺の名前を言っていなかったね」
「そうですね」
「俺の名前は、文岡啓二。高校卒業してすぐにこの会社にヘッドハンティングされた優秀な人材さ」
へっどはんてぃんぐとは、いったい何なんだろう。
「よろしく」
「こちらこそよろしくお願いします」
意味はよく分からないけれども、挨拶はしっかりしておかないとな。
tt




