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信長さん  作者: はいむまいむ
第一章 信長、現代に来る
25/358

二十三巻目 ・・・!?

「いいかげんにしろ」

冷たい口調が、この激しい言い争いに響く。そして俺たちは気が付いたんだ。というか、ジョンは知っていたのかもしれないけれども、俺は気づいていなかった。

『・・・!?』


「はっ・・・!」 彼女は、驚いている。

しかし俺は、彼女以上に驚きを隠せずにいる。


「ジョン、どういうことだ?」

「はい?」

「ジョン、こいつ・・・」

「えっ・・・まさか、あなた気付いてしまったんですか?」

ジョンがいつにないほど、怯えている。さっきまで俺に対してあんなに攻撃的だったのに、なぜだろうか? 


「それにしても、君は・・・」

と言い、俺は彼女の方に目線を向けた。すると突然、彼女は

「ひぃ、ごめんなさい! ごめんなさい信長様!」と、泣きだしてしまったのだ。


「えっ?」 あまりにも突然の出来事だったから、驚いてしまった。


彼女は、急に泣きだして、急に謝りだしてしまった。

「なんで急に謝るのさ!」

「えっ・・・・・・? だって、私の正体に気づいたみたいだったから・・・」

「正体? 何の話?」

「へっ?」

「ノブ、どういうことですか?」

彼女は驚きが驚きが驚き顔だし、ジョンは何だ「えっ?」という表情で俺に質問をしてくる。


「いや、別に俺は正体とかそんなのは分かってないよ」

うん、だって正体を見破るなんていう能力は持ち合わせてないからな。


「じゃあ、なんで私のほうを見て『それにしても、君は・・・』っていったんですか?」

彼女は泣きながら、喰い気味に聞いてきた。


「いや、君が怒ると怖い人なんだなぁ、って思ってそれを言うために言っただけだよ」

そういうと、彼女ら二人は「ほぉ・・・」とため息をだして、なんだか顔がゆるみだしてしまった。


「信長さんって、騙されやすそうですね」

「えっ?」

「ノブ、あなたはとてつもない鈍感なんですね」

「おい!」


なぜ、二人とも突然こんなことを言ってくるんだろう。ひどいよ、もう。


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