244/358
第二百十七巻目 前編 見知った人
本当に短めだと書きやすいんですよ。
ごめんなさい
「お待ちしておりました。中植が、三階セントラル会議室にいますので、係りの者が参りましたらご案内いたします」
そう言うと、女性は電話を使って「お客様ご到着です。中植専務までよろしくお願いします」とどこかへ電話を掛けた。
するとすぐに、奥の方から男の人が走ってかけてきた。そして、「お待ちしておりました、織田信長様」と頭を下げて、俺の方を見てくれた。
俺はたまらず「どうも」と頭を下げた。
「早速ですが、中植の方へとご案内いたしますので……」と、男の人は俺を案内し始めた。
受付の奥は少し長い通路があって、突き当りにエレベーターが二台設置してあって、俺と男の人は右側のエレベーターを使って三階へと向かった。エレベーターの中で「とりあえず、こちらの方をつけてください」と男の人は入社証を渡してくれた。
「私は、総務課の久保といいます。中植は織田様の知っている通り科学科の専務です」
「そうなんですか」
知らない情報の提供をありがとう、久保さん。




