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信長さん  作者: はいむまいむ
第六章 信長、消される
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第二百四巻目 心配事が消えたよ

まず、しっかりと把握しておきたいのはこの時代についてだ。この時代がいつであるかを確認することはかなり重要なことだ。

うれしいことに、それに関しては先ほどニュース番組を通して知ることが出来た。

今は2115年。それも10月の8日だ。俺が寝るまでいた日にちが2015年の10月9日だから、簡単に言えば百年ごと一日過ぎたことになる。普通であればそれだけで頭がいっぱいになってしまうが、正直文明が遅れすぎている時代から発展しすぎている時代へタイムスリップした俺にとっては別段堪えない内容だった。


その次に理解しなくてはいけないのは、ここがどこなのかについてだ。見るからに俺が元居た場所と変わらないけれども、もしかしたら精巧に作られた偽物という可能性があるからそこら辺は重要になってくる。ただ、どうやってそれを確認するかになるとそれは分からないという答えに達する。ぶっちゃけ、俺はそこまで知識がない。前々から言っているけれど、時間移動のことに関しては皆無と言っていいだろう。

ただ、この場所の地理に関して一つ言えるとすれば、それは今俺がいる場所を囲うように高層ビルが並んでいるということだ。それも普通の高層ビルじゃない。百階立てみたいなビルが周りを囲んでいるんだ。もし、俺がもともと居た家であれば、その家は二階建てだから高層ビルを見る風景というのは、かなり過激ということを理解してほしい。


俺はこう見えてもインドア派だ。だから、外に出ることはしなかった。正直、外に出たところで場所を特定することは出来ないと思う。それは、百年前とは土地が変わりすぎてしまっていると思うからだ。

でも、本能寺の一件もあるから同じ場所とは言えない。もしかしたら、日本じゃないのかもしれない。さっきのニュースは思いっきり日本語で話していたけれども、そういう日本語に聞こえる言語を聞き取ってしまったのかもしれない。もっというそういう言語があるとするなら、実は時間なんて超えていなくてただどこかに飛ばされてしまっただけなのかもしれない。


インドア派だから分かる探した方がある。それは非常に簡単な方法だ。

俺はスマートフォンというものを持っている。そして、この家にはインターネット環境が整っている。もし、これが使えるのであれば、すぐさま場所が特定できるというわけなのだ。というか、インターネットが使えた時点で同じ場所というのが証明できるので、その心配は消えることになる。


俺はさっそくスマートフォンを起動させ、インターネットに接続を試みた。


「おっ!」


神は俺を裏切らなかった。スマートフォンは簡単にインターネットの大きな海へと歩を進めた。

そして、これによって俺が百年前と同じ場所にいることが証明された。これで一つ心配事が消えたよ。


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