第二百六巻目 気持ちが悪いよ
今回も短めになっています。
これで次回からキレイにかけるようになります。本当に良かった。
「ただこんなにも遅いのは少し心配になるな」
ジョンだけならともかく、偽美希が一緒だとなると心配さが増す。だって、ジョンがけがをしたところで俺は何も悲しまないけれども、偽美希に何かあったとなるとすこし嫌だな。
もともとの体が美希ってこともあるけれども、やっぱり女の子だということが大きい。
そういえば、どうして美希の人格が消えて美希の体に偽美希が入ってしまったんだろう。ジョンが詳しいことが分からないことは分からないとか言っていたけれどもそれは本当なのかな? 今日からロリポップのステージを休ませて研究所で偽美希の調査をするとかいっていたけれども、いったい何を調査するっていうんだろうかな。本当にわけが分からないよ。
自分が何をすればいいかっていうのは今のところ分からないし、他人のことも分からないし、というか何もかもが分からない。本当は見えているはずなのに、本当に見えているのに、見えている景色は全部かすんで見えて、それを俺は勝手に見えないと判断してしまっている。目を細めれば本当は見えるかもしれないものを、俺は何も考えずに見えないとしていしまっている。俺の考えすぎかもしれない。だけれども、ここまで精神が追い詰められてしまうと、これでもまだ足りないぐらいだ。これぐらいの考えだったらまだまだ優しい方だ。
「あぁ、もう自分の気持ちが分からないどころか他人の気持ちも分からないから、気持ちが悪いよ」
こんな時は風呂でも入ってすっきりとするか。




