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信長さん  作者: はいむまいむ
第五章 信長、受験生になる
178/358

百六十一巻目 朝食をとるのにこんなに疲れるのは

明日、特別編も書くので、少し量が少なくなっています。


まぁ、いいでしょう。

「お客さんであっても、なんでこんなところに来てるんですか?」


凜監督は、呆れた顔で鈴木さんに言う。

鈴木さんは笑いながら「おいしいからに決まってるじゃないか」と言った。


「……」 監督は黙ってしまった。


「まぁ、いいです。さっさと食べちゃってください。生贄君も、休日なんだからせんせ……鈴木さんにかまう必要はないからね」

「構ってもらっている自覚はあったけれども、言われるとなんだか不思議な気分になるね」

「なにが不思議な気分ですか……」


そういって、凜監督は厨房に戻っていった。


「さぁ、生贄ボーイ。さっそく食べようじゃない……あれ?」

「?」


鈴木さんの顔が変な顔になって、言葉も疑問形に変わったのでどうしたのかと思った。


「生贄ボーイ。ここにあった食事はどこに……?」

「えっ?」


食事という言葉を出してきたので、下を向いてみるとさっきまであったおいしそうな食事が、なくなっていたのだ。それも、鈴木さんと俺の分が。


「なんで……えっ?」

「分からないよ。なんとも奇妙なことだなぁ……美希君はどうだね?」


俺は困惑している。だから鈴木さんは美希(偽美希)に聞いてみた。

すると偽美希は「おふぅ?」と変な声をだした。よく見てみると、彼女の腹は妊娠した見たいに膨らんでいて、口元にはコメが一粒ついていた。


「美希君。その、腹は一体?」

「食事をした後だから、腹が膨らむのは当然だ」

「食事をした後か……」


どうやら、あの短時間の間に偽美希は蘇り、誰にも気づかれないうちに食事を三人分とったのだ。すごすぎるよ。


「……生贄ボーイ。さすがに、美希君すごすぎないかい?」

「そうですよね……」


鈴木さんも、偽美希の食べっぷりに引いていた。


「あれ? 三人とも食べ終わったんだったら、お会計しちゃってくださいよ!」

「えっ、いや凜君……」

「いや、とかじゃなくてはやく払ってくださいよ!」

「……」


どうやら俺は、ここでは朝食をとれないらしい。


「せっかくだ生贄ボーイ。場所を移して朝食と話をとることにしよう」


はぁ……。もうやだよ……朝食をとるのにこんなに疲れるのは。


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