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信長さん  作者: はいむまいむ
第五章 信長、受験生になる
173/358

百五十六巻目 全く届いていなかった

てっぺんを超えました。

おはようございます

秋葉原は昔、飲食店が少なかったと前鈴木さんが言っていたけれども、今では観光客が増えたことや、色々な人が昔よりもたくさん来るようになったことによって、飲食店が増えていった。

最初のうちは、観光客が増えてきて少し邪魔だったけれども着実に、この観光客の重要性と、観光客のおかげで飲食店やいろんな施設が充実していったというところには感謝していると鈴木さんが言っていた。


「やっぱりね、あれなんだよ」


歩きながら鈴木さんが話してきた。


「この町が発展してくれることはとてもいいことなんだと思うんだよね」

「?」

「昔はこの町にはね、闇市があったんだよ。それがどんどんと発展していって今みたいな感じになっただけれどもね、その中でもさ、俺が一番面白かったのはやっぱりホコ天が始まったころなのかな? あの時はまだ小学生で、今みたいにそころらへんでうろちょろしているが気が少なかった時代なんだよ。どっちかっていうとムサイおっさんたちがうようよわいていて、簡単に言うと汚かったんだよ。勿論、今も汚いけれども、昔の汚いっていうのは何か秋葉原らしい汚さだったんだよね。そっから、ゲームがバンバン売れ出して、バスケができるようになって、パソコンの時代になっていったんだよね……あそこまでどんどん変わっていったのはあの小さい時でも本当に興奮したよ」


鈴木さんは、朝からものすごく興奮しながら言ってきたけれども、俺と偽美希は空腹のため残念ながらその熱弁を真剣に聞こうとは思わなかった。

だけど、鈴木さんの言葉は止まることはなかった。


「今でこそ、オタクの街秋葉原っていわれているけれども、昔は勿論有名だけれども、そこまで一般人が知っているようなものじゃなかったんだよ。だからさ、俺も最初はさ、アニメとか萌えとかっていうのがあんまり好きじゃなかったんだよね。俺も昔は人を教える立場だったからさ、いつもそう言った萌えっていうのは変だっていってたんだけれども、変わってしまったこの秋葉原に来ているうちに着実に、洗脳じゃないけれども考えが返させられて行ってね、結局は今みたいにアイドルを運営するところで仕事をしてるってわけさ」

鈴木さんは、目を輝かせながらそう言う。

そして俺たち二人は小さく会話をする。

「信長様……まだでしょうか?」

「分からない。ただ、秋葉原から離れていっていることは分かる」

「えぇ……」


俺たちには、鈴木さんの言葉なんて全く届いていなかったんだ。


明日も投稿するかもしれません。

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