百三十八巻目 何とも、無責任なことを言うものだ
前回の話のカウントが狂っているので、修正しておきます。
明日の話は水曜日に振り返させていただきます。
なので、水曜日は二話になります
あと、そろそろ特別編を書きます。そこらへんもよろしくお願いします。
「とりあえず、あなたは今のところ事態をややこしくするだけの人間ですから、私と一緒に来てください! あっ、あとこのコーヒーの中には何も入ってないですあら、安心して飲んでくださいね、お二人さん!」
そういうと、ジョンは謎の人の手を引っ張って実験室の方へと戻っていった。
謎の人は、「痛い」とか「やめろ」とか「砂糖をなめさせろ」とか言って、ジョンから逃げようとするけれども、ジョンの力が強いのか、謎の人の力が弱いのかは分からないが、逃げ出すことはできなかった。
二人の姿が見えなくなった辺りで、俺は「とりあえず、コーヒーでも飲んで落ち着きましょう」と神様に言って、椅子に座ってコーヒーを飲むことにした。
「美味しいですね」
神様の言う通り、コーヒーは美味しかった。インスタントでは出せないような深みのある味だ。
―――
コーヒーカップの底が見えた辺りで、神様に対して俺は少し質問をしてみるとにしてみた。
それは、美希のこと以外で一番知りたいことについてだ。
「神様」
「なんですか、生贄殿」
神様のカップにはまだコーヒーが入っているようで、カップを持ちながら答える。
俺は続けて言う。
「神様、一体ここは何の施設何ですか?」
本当に気になる。これが分かったら、かなり心のもやもやが解消されることだろう。
そして、神様はニヤッとしてコーヒーのカップを置いてこう言った。
「私にも、詳しいことは分かりません」
何とも、無責任なことを言うものだ。




