百三十一巻目 気が重いよ
今日は、これも投稿しておこうと思います。
「あれ?」
俺が神様の言葉に疑問を持っていた時、なぜだか知っている声が聞こえてきたのだ。
「ノブ? なぜこんなところに。それに、そちらの男性は?」
この声は、この言葉遣いは、絶対にあいつだ。
「お前こそ、なんでこんなところにいるんだ。ジョン?」
「いや、ここは私の職場ですし……えっ?」
「えっ?」
どうしよう、疑問のぶつかり合いが始まってしまったよ。
※※※※
警報音が鳴り響く中で、私は美希の形をした違う人物と対峙している。
なぜ、警報音が鳴り響いているのかは分からない。たぶん、侵入者が来たからとか、火災が起きたとかそう言う類のものなんだろうけれども、やっぱり警報音が鳴り響いていると落ち着かないな。
「おい! なんだこの音は?」
「私にも分かりませんよ!」
「嘘をつけ、南蛮人!」
「私はアメリカ人です!」
「なんだ、あめりかって? 雨に里に化か?」
「何を言っているんですか? とりあえず私は現状を確認しているので、あなたはとりあえずそのままでいてくださいね!」
「お、おい! ちょっとまってくれよ!」
ははっ。私は、彼から逃げ出してその警報音が鳴っている警報機のもとに行き、なぜ警報音が鳴っているのかを確認した。
「やっぱり、侵入者が来ましたか……とりあえず、警備班を向かわせることにしましょう」
面倒なときは、警備班に任せる。これが、ここの鉄則ですよ。
「私も、もしもの時のために、拳銃でも持って……重いからやめておきましょう」
さて、さっさと侵入者のもとに行ってみますかね。先に警備班の人達が捕まえてくれているといいんですけれどもねぇ。彼女らが持ってるのはモデルガンですから、テロリストとかだったら、私も彼女らもやばいですね……。
「やっぱり、拳銃もってこ」
はぁ……。気が重いよ。




