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信長さん  作者: はいむまいむ
第三章 信長、秋葉原にハマる
110/358

百巻目 秋葉原はもう仕事以外では行きたくないよ

ようやく百話です。

今日は長く書きました。頑張りました。

頑張っただけ、誤字や良く分かんない文が出来上がっています。

そこらへんは目をつぶってください

「帰りますか、生贄殿」


神様は、なんか残念そうな顔をして俺に聞いてくる。だけれども、俺は「ようやく帰れるのか・・・」こころの中で思い、少し表情がゆるんでしまった。


うれしいよ。ようやく帰れるんだから、うれしい・・・うれしすぎる・・・・・・


「帰りましょう。神様」


そういって、俺と神様は秋葉原の駅に戻り電車に乗って帰宅した。


ひどく長い、最初のほうは楽しかったけれども着実に悪の道に進んでいっていった今日という日がようやく今終わった。


疲れた・・・。ジョンは今日は帰ってきているだろうかな?


※※※※

あっ・・・そうか。女が好きじゃないといっても、犬には通用しないだろうから、もういっそのこと私が女好きということにして、それで犬がタイプではないと言えば、犬は簡単にあきらめてくれるんじゃないかな。うん、きっとそのはずだ。タイプじゃないといえば普通の人だったら手を引いてくれるはずだ!

まぁ、犬が普通ではないことが私が一番知っているけれども、もうこれしか方法がないんだ。悲しいことに・・・・・・。


「美希?」

「あのね、わたし言わなきゃいけないことがあるんだけれども・・・」

「言わなきゃいけないこと?」


犬が何かきょとんとした顔で私のほうを見る。ちょっとかわいい。

私は少し深呼吸をして、これから言うことの恥ずかしさを消そうとした。だけれども、恥ずかしい気持ちは消えることはなく、むしろもっと恥ずかしくなってきてしまった。ヤバイ。これ、すごく恥ずかしすぎる・・・もう、全部犬のせいだ・・・・・・。


「・・・わ、私ね」

「うん」


どうしよう・・・言わないと・・・・・・

心の中で、「私はノーマルな人間」と何十回も念仏のように唱えて次にいう言葉の後の、自分の心を守った。こうでもしなければ、後々の私のメンタルが崩壊してしまうからな。


「胸が小さい子で、小さな背の子が好きなの!」


あぁ、言ってしまった。ついに言ってしまった、この言葉を。色々考えた結果この言葉を使えば、犬は必ずあきらめると思った。だけれども、この言葉は諸刃の剣。私の心は今、何か醜いもので汚されていく。不本意なはずなのに、まるで私が元々、今言った言葉の通りの性格だったんじゃないかとかそういう風に思うようになってきた。というか、私はもしかしたら小さいもの好きなのかもしれない。猫とか犬とかそういうのが好きなように、小さな女の子も好きなのかもしれない・・・・・・私は何を考えているんだ。

一度落ち着こう。一度、深呼吸をして心を落ち着かせよう。ふぅ・・・ふぅ・・・・・・。


「・・・」


ちょっとだけ犬のことを忘れていた。というか、犬から逃げるためについたセリフがこんなにも自分を混乱させるとは思ってもいなかった。犬のほうに目を向けてみると、犬はどこか遠くをボーっとを眺めていて、瞳はウルウルと輝かせて泣いていた。地面に女の子座りをしながら顔を赤らめてこんな表情をしている。正直に言うと、この姿はかわいいというよりかは、家に持って帰って育てたいという感じだ。

なんか、ダンボール箱の中に捨てられている犬のようだ。


ちょっとだけ眺めていると、私に眺められていることに気づいた犬がボーっとするのをやめて、ゆっくりと首を動かして私のほうをボーっと眺め始めた。なんだか心ここにあらずといった感じで、本当にショックを受けている感じだった。

私に付きまとわってくるから、とりあえず逃げようと思っていった嘘がここまで犬の心を傷つけてしまうとは、私もまだ考えが足りなかったようだ。これでは犬が最悪の場合、「さようなら」と言い残して、死んでしまうかもしれない。もしくは私と一緒に無理心中、こっちのほうが可能性が高いな。

でも、嘘でもこの犬とは付き合いたくないしな・・・とりあえずフォローだけ入れておくか。


「あのさ」

「ふぇ?」


だめだ。犬は言語能力も失ってしまったようで、もうなんかかわいい・・・。


「あのね、別に好きなタイプがあなたじゃないだけで、私はあなたの事は好きよ?」

「・・・」


もちろん、この好きというのはlove的な意味では無く、like的な意味だ。友達としては好き・・・ということにしておこう。


「だから、そんなに落ち込まないで?」


フォローはこれぐらいで十分だろう。


「・・・」


犬はまだ無言を保ち続けている。ちょっとばかりじれったいな。だけれども、犬の顔がまたかわいくてかわいくて・・・・・・とりあえずは我慢して待ち続けることが出来る。


私が我慢しながら見ていると、犬が急に「そうか・・・」とつぶやき泣き止んだ。

どうやら私のフォローは無駄にはならなかったようだ。

そして、犬がついに「あはは!」と急に笑い始め、立ち上がり私の手をつかみぐるぐると回り始めたのだ。


「そうだよね! まだチャンスはあるよね!」

「そ、そうね」

「やったー!」


なんだろう、犬が急に手をつかんできて、急に回り始めちゃって話し始めちゃったから、私も流れに任せて喋ってるけれども、もしかしたら私、とんでもないことに同意しちゃったのかもしれないな。


―――― 


あの良く分からない犬の行動が大体に十分ぐらい続いて、さすがの犬も疲れてしまったようで、「もう、遅いし帰ろっか」と言って、私たちは駅に行き別れ電車に乗って帰路についた。


とりあえず今日はこんな感じで適当にわかれたけれども、明日合う時にどんな顔をして会えばいいのだろうか。ものすごく怖いな・・・。


あと、もう一つ怖いのは家に戻った時に「やぁ」と他人の家に不法侵入して、勝手に私が大切にしている茶葉を使ってお茶をリビングで飲んでいるジョンだ。

なぜ、こんなところにジョンがいるんだろ。はやく信長様のところに帰ればいいのに。

というか、どこに行ってたんだろ?


※※※※


ようやく家にたどり着き玄関を開けた。だけれどもそこにはジョンはいなかった。だけれども風呂に入ろうとしたその時、俺のスマホに美希から電話がかかってきた。

そして、その内容はジョンが美希の家に不法侵入しているから助けてほしいというものだった。

だけれども俺は、「もう・・・無理です・・・・・・」と言って電話を切ってしまった。好きな人との電話のなのにここまで簡単に電話を切れるというのは、それほど疲れているということだ。察してほしい。

とりあえず、ジョンが帰ってきてくれて良かった。ジョンがもし死んでいたりしたらちょっと困ってしまうからな。


まぁ、とりあえず今日はもう寝よう。秋葉原はもう仕事以外では行きたくないよ・・・あんなやばそうなことに絡むのは散々だ。


次回(百一巻目)からは第四章になります。

あと、明日は特別編を出したいと思います。

出せれば二本。最低でも一本は出します。

明日二本出せなければ、残った一本は来週出します。

一本も書けなかったら、倒れていると思ってください。

地震がすごいことになってますが、頑張ってください。


それでは。

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