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第2話

 ここはどこだ……

そう思って、俺はきょろきょろしていた。すると、

「ゴミ、箱?」

不意に、パソコンのデスクトップ上で必ず見かけるゴミ箱のアイコンが、宙に浮いているのを発見した。そこで俺はもしかしてと思い、方向が全く分からないままだが動き始めた。動き始めてすぐ、

「おっ!」

そこには、俺が死ぬ(?)前にパソコンでよくプレイしていたダウンロードゲームのフォルダがあった。やっぱりここは以前使っていたパソコンの中なのか? ただ、そうだとしてもこのフォルダの中に入る方法が分からない。とりあえず、俺は直感でそのファイルに手を触れた。すると、一瞬目の前が真っ白になった後、元に戻った。しかし、目の前の光景は先ほどとは全く違うものとなっていた。先ほど見たフォルダが数十個あり、周りは無機質な白い壁で、後ろに扉がある。……そう、フォルダの中に入ったのだった。


「入った……のか?」

まだ確信出来なかった俺は、近くのフォルダに手を触れた。すると、また一瞬目の前が真っ白になった。そして目の前の光景は、

「うわ!」

なんと俺は大きなドアの前にいた。どうやらゲームのなかに入ったようだった。それにしてもなんか変な感じがする。とりあえず俺はこのゲームの内容を思い出した。このゲームは、主人公が世界を乱す魔王を倒しに旅に出かけるとかいう、よくあるRPGものだったけ。それで一度クリアしたから、主人公を女戦士にしてもう一回始めて、今魔王の部屋の前の扉にいる……


「だからか……」


 俺はこのとき、自分の体がなぜ変な感じがするか分かった。主人公の設定が女戦士だからだ。下に目を向けると、控えめながらも膨らんでいるものが2つ。それより下は確認しなかった。第一、この時点で女性確定だろう。とりあえず理性を保ちながら、ゲームを終了した。


 それにしても、ゲームの世界に自ら入ってゲームができるとは。とりあえず、先ほどとは違うゲームを1つ、エンドロールを見るまで遊んだ。ちなみに、最後のボスを倒した後、エンドロールはどう流れるのかなーと思っていると、目の前がゆっくりと暗くなりエンドロールが流れた。意外とあっけなかった。


 こうして、1つのゲームを終わらせた後、1つの妙案が浮かんだ。ゲームの世界に入れるならば、ネットの中にも入れるのではないかというものだ。とにかく、インターネットの中に入れる場所、つまりブラウザーのアイコンを探した。今自分がいるのは、この世界に入る前に使っていたパソコンの中だと考えると、案外簡単に見つかり、そのアイコンに手を触れた。今までと同じことがまた起きた。


 そして目を開けると、たくさんの文章、つまり情報が飛び交っていて、目の前には検索したい語を入れるブランクがある空間にいた。どうやら以前使っていた検索エンジン「ヤッハー」(※)の中のようだ。とりあえず本当にブラウザーの中に入ったのか確かめる為に、流れている情報の1つである「ラグビー S国に勝利!」に手を触れてみる。すると、目の前の流れている情報が横に流れ、空いた場所に触れた情報についての詳しいものが現れた。


 その後、後ろに移動していたブランクに、なぜか近くにあったペンを使って文字を入れて検索してみる。すると、今度は手に触れて表示した情報が消え、検索結果が目の前に表示される。これはすごいと思いながら、また1つ妙案が生まれた。


 この状態でアニメを見たり小説を読んだりしたらどうなるんだ?

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