8話 エリアボスとの初対面
多忙で更新できませんでした
申し訳ございません
ダーカの露店を後にして、適当に食べ物を買い噴水広場のベンチで食事を取ることにした。
一応この世界でもお腹は減る。減ったからと言って何かゲーム的にマズイ事が起きるわけではないけど空腹には抗えないという奴だ。
この世界なら多分いくら食べても現実世界の体型に関係しないと思うしね。
残念ながら味はイマイチなモノばかりだけど…。
食事をとりながらメールで栞にテイムについて聞いてみる。
食べ終わった後いつもなら、狩りの後は夜遅いから寝てるだけなんだけど、回復アイテムが少なかったせいで今日は早く街に戻ってきた。
なんとなくもう一度外に出る気にはなれないので、どうしようかボーッと考えてると栞からメール返信が返ってきた。
メールにはテイムについての詳しい説明が書いてあって簡単に纏めるとこんな感じだ。
<テイム>はモンスターを仲間にして一緒に戦うスキルで、一度に一緒に戦えるモンスターの数はソロだと2匹まで、PTを組んでる時は1匹までと上限がある。テイムするモンスターにも上限があってソレは3匹まで。
<テイム>を取得すると、新しくテイムメニューが開かれ、そこで連れて行くモンスターやテイムしたモンスターの名前が変更できるらしい。
通常テイムしたモンスターの言葉の理解や、街に連れて入る事は出来ないらしいが、信頼度がある一定の高さまで上がると言葉も理解できて、1匹までなら街に連れて入る事もできるらしい。
よし、とりあえずニャイトの名前を考えよう。
ニャイトはハットを被った黒猫だから、クロでいいかな?
私の名前もシロだし対になっていいね。
早速テイムウィンドウを開いて名前の変更をしようとしたがムリだった。
名前の変更をするにはそのモンスターを召喚状態にしなければダメらしい。
そうと分かれば早速街の外にでよう。
フィールドに出てすぐニャイトとを呼び出す。
出てきた時ペコっとお辞儀してくれた可愛い。
かなりの可愛さに頬を緩ませてしまう。
名前を変えて屈んで話しかける。
「挨拶遅れたけどこれからよろしくねー、クロ。」
言葉がわかるのかもう一度ペコっとお辞儀するクロ。ホントかわいいなぁ〜。
一頻りクロを愛でたあといつもの森に向かった。
最初はクロをメインにおばけキノコを一緒に倒して連携やコミュニケーションを図った。
クロの攻撃はひっかきとレイピアで突くのがメインの様だ。
ネコだけあって素早い。その機動性を活かしてヒットアンドアウェイの戦法を好んで使っているみたい。
私との連携は遊撃役?メインになるかな?
一度に休憩をとって今度はビギナーウッドマンと戦ってみる。
最初はクロが私より先に向かっていった。
後を追うように私も走る、先に攻撃範囲に入ったクロに向かって斜めに枝を振り下ろして来る攻撃が飛んでくる。ソレを斜め前に飛んで躱すクロ。初見でアレを躱せるとか成長したら私より強くなるのではないだろうか…。
地面に叩きつけられた枝に向かって私が大鎌のアーツ<スラッシュ>を発動。無事枝を切り落とす事に成功。
枝を切る頃にはクロも本体の方に攻撃していた。
ちょこちょこ走り回り戦うクロに、ビギナーウッドマンが振り回されてて凄く楽に倒せた。
ビギナーウッドマンも2人だと簡単に倒せるので更に奥に進んでみる事にした。
リーフスパイダーと言う蜘蛛のモンスターや
ニードルキャタピーと言う芋虫状のモンスターなど森が深まるに連れ虫をモチーフにしたモンスターが多くなってきた。
個々は強くないが複数で来られると厄介なモンスターだけどクロと一緒だとあまり苦戦を強いられる事はなかった。
中心部に向かって戦闘や休憩をしながら進むと開けた場所にでた。
真ん中に大きな樹が一本だけ生えている。
恐らくこの森の中心部だろう。
辺りにモンスターも見えないので大樹に向かって歩くと突然大樹がこっちを向いた。
普通に生えてる樹の胴の部分に目鼻口が彫られたりして作られた顔だ。
某緑の勇者の◯オカに出てきそうだ…。
唖然として見ていると不意に話しかけて来た。
『汝、我が森を荒らす者か?』
荒らしてるつもりは無いが向こうから見たら荒らす者なのかな?モンスターとか倒してるし
「違います。私は冒険者、未知を求めて冒険する者です。」
とりあえず適当にソレっぽく答えてみた。
『ならば、汝にとって試練を与えん。超えてみせれば、汝に未知なる力を授けん。』
大樹がなんか言いだした。
試練?ナニソレオイシイノ?
答え方を間違えたパターンかな?とりあえず試練ってなんだろうっと思ってたら突然、大樹は姿を消し、代わりに一際大きいウッドマンが現れた。<鑑定>を使ってみると…
<迷いの森>エリアボス
グランドフォレストウッドマン
HP不明 弱点 鑑定不能
ソロでボス戦とか初心者に与えて良い試練じゃないと思います。
閲覧ありがとうございました