第1話 魔人族
思ったより全然話が進んでない…
しかもこれまた説明回(´ ・ω・ `)
いつになったら話が進むのやら…
2/13 タイトル及びシロの種族変更と一部修正
視界が開けるとそこには、現実と区別出来ないほどリアルな街並みと、大勢の人々。
「うわっ…思ったより凄い…。」
自然に言葉が漏れていた。暫くその場で街を見渡してると、数多くのプレイヤーが、こちらをチラチラと見てくるのにきづいた。
VR世界に、感動する初心者がそんなに珍しいのか?
そんな事を思いつつ、ある事を思い出す。
栞と合流することだ。
栞はβテストのデータを引き継いで、プレイするって、言ってたからキャラメイクをする必要がないから、私より先に此処にきて、噴水の近くで待ってると言っていたなぁ….
えっと確かに…狐耳の獣人で名前は<クゥ>だったかな?
特徴に当てはまるアバターを探すと、直ぐに発見できた。栞まで私をモノ珍しいそうにこちらを見ていた、というか凝視していた…。
軽いため息を漏らし栞と思われるアバターに近づくき声をかける…
「えっと、栞…ですか?」
声をかけるとポカーンとしてる…。もしかして人違いだったのだろうか?
「すみません、人違いのようですね。」
反応がない相手を見て謝罪を入れ、立ち去ろうとすると、慌てたように向こうから返事がくる。
「いや、栞だよ優香。あと此処では栞じゃなくてクゥだよ。」
どうやら人違いではなかったらしい。
「あ、ごめんね栞…じゃなくてクゥ、それはそうと合ってるならすぐに反応してよ。」
実名で呼んだ事に謝りつつ、直ぐに反応してくれなかった事に文句を言う。私の謝り損じゃないか。
「いや…だって、その格好だし…。というかそれどうやって手に入れたの?」
その格好?あぁ…そうか、容姿をランダム設定にしたから、多少変な格好になってるかもだけど、どんな格好なのだろうか?
そういえばまだ、自分の姿を確認して無かった。
そう思い自分の身体を見下ろす…え?
「何この格好!?…超恥ずかしいんだけど…」
自分自身の姿に驚く…
現実と大差ない身体付きと褐色の肌、腰よし下まで伸びた長すぎる白髪、何かの尻尾のようなモノが生えてるから、私も栞と同じ獣人族だろう、ここまでは別段問題はない…。
問題なのは服だ。上下で胸と腰周りしか隠してないってどういう事!?
上は、紺のサラシのようなモノを胸に巻いて、ショート丈すぎる同色系統のベスト肩口に白いフワフワがついてパッと見可愛いけど、前を隠せない残念な状況に。
下は紺系統でジーンズ生地のようなホットパンツに、ベルト、ホットパンツの裾には白いフワフワがついている、そして黒ニーソのようなモノに茶色のブーツ、黒ニーソの上の口にも白いフワフワ、ブーツの履き口にも白いフワフワがついている。
しかし、黒ニーソのフワフワは左のみで、右はなか、包帯が巻いてある。
左は左で何故か、上のフワフワに×を描くように、脚用のベルトが2本、下のフワフワ…ブーツの履き口の上には同じモノが1本巻いてある。指がない紺の手袋もしていて、これまた手首に白いフワフワが。
ざっくり言えば某狩りゲームに出てくる幻獣装備のような格好をしていた……。
早く着替えたい…まだ笑われる格好の方が幾分マシだよ…。
「驚かれても…自分でキャラメイクしたんでしょ?と言うかそんな種族あったの?」
私の反応をみて苦笑する栞から変な質問が飛んできた。
「キャラメイクは名前しか決めてない…後は面倒だったからランダムにした…。そんな種族って、栞と同じ獣人族でしょ?尻尾生えてるし」
このゲームに存在して、尻尾が生えてそうな種族なんて、獣人族しかいないはず、そう思い質問に答えると、妙に真面目な口調で栞は…
「確かにFLOには尻尾を持つ種族は獣人族しかいないけど、その尻尾は見たときない、それに、獣人族だとしたら獣耳になるハズだけど、シロのその耳はエルフ族のように小さいけど横にとんがってるから獣人族ではないハズ、かと言って尻尾を持ったエルフ族はいない。そもそも角が生えた種族はプレイヤーが使える種族ではいないよ?」
やや長めの解説をしてくれた、なんか私のゲーム内での存在を否定された気がするぞ…
「ステータス画面に種族が書いてあるから、開いてみて、開き方わかる?」
ステータス画面の開き方を栞から習い開いてみる、そこには…
種族 ″魔人族″
こう記載されていた…。
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