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夢のまた夢
私たちは決断した。
少なくとも、先生たちからの協力を得ることはしないと。
なにせ、禁忌学の中でも、いちばんしてはいけない分野にあたるところだ。
言った瞬間に大目玉を食らうことは火を見るよりも明らかだ。
「だから、これは私たちで解いていく必要がある」
そう気持ちを入れて、本に向き合うと、なぜか不思議と辞書を見ずに読めるようになった。
「どういうことだろ……」
私がつぶやくと、友達も同じ感じだと言う。
「なんでかは知らないけれど、読める間に一気に読み進めた方がいいよね」
そう言い合って、私たちは、本を一気に読むことにした。