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別世界
たどり着いたのは、見も知らぬ場所だった。
私の他にも、友達たちはちょっと離れたところにいた。
「…ここはどこだろう」
周りは真っ白な空間だ。
部屋の中といった雰囲気がある。
天井があまりにも高いところにあって、高さは見当もつかない。
それに、広さも、どこまでも広がっているように見える。
少なくても、友達がいるところまではあることは分かる。
「とうとう来ちゃったか」
誰かが私たちに話しかける。
「だれ?」
私がその人に答える。
「僕は神さま、と言えば分かりやすいかな」
その人、違う、その青年は、私たちの前にゆっくりとした歩調で現れた。