13/27
協力
私は、私と友達が見た夢についてを、彼女に話すことにした。
「……つまり、こういうことね。2人は、その別次元の人たちを助けようとしているって」
私はうなづく。
まさしく正しい理解をしてくれている。
そのことにホッとしつつも、私は続けて言う。
「私は、彼女たちを救いたい。だから、禁忌を犯すことになっても構わない」
その決意を聞いてか、伊洛は笑って言った。
「なら、私も知り合いに聞いてみようかなぁ」
「知り合いって、誰?」
魔術系の知り合いが伊洛にもいるだろうが、それが誰か全くしらない。
「テスト期間開けに合わせるよ」
伊洛はまだ、面白そうに笑っていた。