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喫茶店
本を読み終えた私たちではあったが、あまりいいアドバイスは得られなかった。
「……とりあえず、何か食べようか」
「さんせー」
本を近くにある返却棚へと置いて、私たちは図書館から出た。
私たちは、キャンパス内にあるカフェ「魔女の大鍋」へと向かった。
名前から見るとおどろおどろしい店ではあるが、中身は普通のカフェだ。
学校にある関係で、とても安い。
今は夏で、テスト期間中ということもあってか、あまり人はいなかった。
「アイスコーヒーでいい?」
「うん」
友達の分も一緒に注文した。