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異世界神話奇譚  作者: 玉梓
石器の王国
8/21

プロローグ2

 今回も狂言回し的な世界設定の説明回。

 ぉやまぁ、随分とピーキーな世界を選んだものだ……。


 うん?


 やあやあ。

 君は迷い人ではないようだ、が。

 現実から逃避したい願望が少しばかりおありのようだ?


 あぁ……気に障ったのなら謝ろう。

 昨今珍しい事ではないし、古来より少なからずいたものだ。

 君が特別なわけではないよ?

 気にするのはやめ給え。


 しかしお詫びに少しばかり独り言を言おうと思う。

 暇だったら聞いていき給え?


 先ほどとある世界からはじき出された迷い人が、別の世界の赤子に生れ変ってね。

 その世界と言うのが随分末期というか、はたまた原始と言うべ き か 。

 なかなかに面白い世界なのだよ。


 文明が行き着く所まで行き着いて、人同士が殺し合い。

 結果的に人どころか星そのものが死滅しそうな所で、


 なんと神々が介入した。


 まぁ神と言うのは信仰がなければ存在できないから、人の絶滅は神の死を意味するわけだ。

 人だって言うだろ?

 『忘れ去られた時が本当の死』だってね。

 

 まぁそんな理由で、神々が世界に干渉した。


 言い換えると……君の世界の未来の一つ、とも言えるかもしれないねぇ?


 んーーふふふふふふ。なんて顔をするんだ。

 あくまで、可能性があるだけという話だよ。

 君が悩むことじゃあ、ない。


 さて。かくして世界に神々は介入した。

 しかしただ、汚染された空気や大地を戻しただけで人は悔い改めるだろうか?

 

 そんなわけは無いよねぇ?

 だから神々はもっと根本的に、徹底的に、より長期的に世界が存続し?

 自分達に信仰が集まるよう介入した。


 どういう風に?だって?

 見て判らないかね。この緑溢れる世界を見てごらん?


 文明のリセットだよ。

 人の文明が産んだあらゆる創造物を元の姿(原材料)に戻した。

 鉄も、木材も、ガラスも、プラスチックも。アスファルトもコンクリートも。

 全てが、戻されてしまった。

 ビルは鉱脈の走る巨大な山に。

 紙は木に。布は石炭。陶器は土。


 なかなかに思い切った事をすると思わないかい?

 それでいて知識はそのままというのだから、全面的に善意でやってるわけではなさそうだ。

 あるいは?

 記憶を弄るほどの奇跡を起こすには信仰の力が足りなかったかな?くくく。


 おぉっと。

 この世界の神々に睨まれるのは流石に私も遠慮したいのでこれ以上は一度退室することにしよう。

 君も一度離れるべきだ。

 あまり長居すると、この世界に取り込まれてしまうよ?


 あぁ、もし君が現世から弾き出されて私が見つけたら、世話してあげよう。

 そのまま異世界にいくもよし。

 もし転生を望むのなら、その体のエネルギーを次の体に才能という形で移す事も可能だ。


 では次は、あの世界に生れ変った少年を一緒に眺めることにしようか?

 試験的に独白形式で書いておりますが……難しい^^;

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