表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界神話奇譚  作者: 玉梓
石器の王国
7/21

プロローグ1

 おや?

 おやおやおやおや。

 どうなさったね?


 ん?ここがどこかって?

 ここは『世界の狭間』。世界と世界。時と時。原子と分子の間のような場所だよ。

 しかして君はどの世界から来なさった?様子からして意図せず来訪したようだが。


 あぁ、地球ね。黒目黒髪って事は日本人か。

 なら早速送り返し――なに?帰りたくない?


 あぁ……まぁ最近はそういうのも多いねぇ。

 親も仕事も煩わしいってね。

 まぁいい。望むなら、君が望む世界へ送ってあげよう。リクエストはあるかね?


 それもない、と……それでは私の存在意義が失われてしまうんだが……。 

 私かい?

 私はまぁ、君みたいな世界から意図せず迷い出てしまった魂の管理をしている。

 何でも屋みたいなものだよ。

 だから見つけてしまった君に対して私は世話をする責務があるわけだ。

 

 っと。おや。もう一人迷い人が来たようだ――ってあああああああああ!

 あ……あの方はまた勝手に迷い人を連れ去って……。


 たまにあるんだ。迷い人を自分の世界に連れて行く神だとか、強制的に召喚したりする連中が。

 さっきのは私と同じ『新世代の神』の一人で『気まぐれな三女神』の三女だよ。


 新世代の神が何かって?

 君達の世界にも古くから信仰されたりしてる、神話の神々がいるだろう?


 神ってのは信仰の数だけ生まれるものでね。

 『こういう神がいるんじゃないかな』って信じて信仰されたら、その神は信じ続けられる限り生きられる。

 そうやって数多の神々が生まれては消えていくのが神々の摂理だ。

 で。

 人がこれまでにない新しい神を思い浮かべ、そして産まれたのが『新世代の神』と呼ばれてるのさ。

 先のあの方は自分の星を持っていてそこで信仰されてたりするから少々力も強い。


 さて。さっきの魂の後を追うけど、君も来るかい?

 OK。では手を繋いで――行こうか。


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ