5 第三者の視線
やぁ。
君はあの日から、飽きもせずこの世界をよく見続けられるものだ。
そろそろ、この世界で何を為すか決めたかね?
あぁ、急かしているわけではないよ?
言った通り、私には君に対して出来る限り願いを叶える責務がある。
勢いというものは、他者を巻き込み、予想しないものを生み、そして渦中の本人の思いもよらない結果を齎す。
時としてそれはあまりにも大規模で、他者に、そして後世に影響を及ぼし、その勢いは神の息吹ですら止めること叶わぬ。それを『歴史』というが……。
彼の場合は、神の加護の元にそれを為した。
これもまた神々の介入なのか。
まぁそれはたいした問題ではないか。
うん?
ほぅ。決めたかね。
ははははは。
面白い。
なるほど…ナルホド。
成程。
くっくくくくく。
『転生先を選ぶ為に先に能力が欲しい』と。
はっははははははは。
宜しい。
では早速、君の願いを教えてくれたまえ。
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国名:『未宣言』
国王:タカト(17)
王妃:ミユ(17)
王妃:シズク(15)
侍女:シズル(19) 子:カガリ(2♂)
人口:51人
兵士:1人
宗教
主神☆狩りの女神:御神体無し
広域:×枯れない森・×繁栄する森・○豊かな森
個人:Lv3自然同化・Lv2狩人の勘・Lv1狩り技能アップ
標準武器:石器
標準防具:毛皮
標準住居:横穴
農耕技術:未発達
総合評価:狩猟民族
【国王】タカト 17歳/男/異邦人/既婚
守護神:狩りの女神Lv2
才能:賢明
性格:気前がいい/努力家/家庭的/精力的/好色
総合能力:気前と腕の良い狩人
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どうかね?
新しい目で見た、かの王国は?
『真理の目』とまでは行かないが、多少近い物を作れたと思うのだが……。
しかしこんなものでいいのかね?
確かに、適材適所というのは人を動かす際に必要だが……。
そうか。
そういうことか。
良いぞ。
お前達は実に私を飽きさせないな!
して、それは何時実行するのかね?
む?おぉ。いかんな。
私ともあろう者がまさかこうも興味を刺激されるとは。
勿論、時期は君の思うままだ。
もう急かしはせんよ。
だが、楽しみにしているよ?
今回話しかけてる相手はプロローグ1の迷い人になります。
2以降は読者ですね。伝わっていたでしょうか??
というかキャラぶれすぎですねorz
水銀ェ……。