2 俺、原始に生きる!
男視点
一体なんだっていうんだ。
いきなり変な女が現れたと思ったら子供になってるし!
何より石器時代かよここは!
なんて思ってた時もありました。
えぇ。もう慣れましたよ。もう。
火をおこすのも木を延々擦り続けないといけないとか。
何か食べる為には森に行かないといけないとか。
森の中で獣に襲われたりとか。
テレビもゲームも携帯もないとか。
不満は山ほどあるけど。
とりあえず生きて行けるみたいだし。
不満はあるけど。うん。これ大事。
でもお願い!
トイレは見えないところでやって!
そこら中でやらないで!
風とか雨とかの度に匂いがきつくなって仕方ないの!
ってまた匂いが……。
そうだ。
森に行こう。
「はぁ」
元日本人で二十年。
森の匂いなんて嗅いだこと無かったけど、空気が美味しいってこういうことかね?
たぶん違う気がするけど、そういうことにしとこう。
紙の作り方知ってるし異世界行って金儲けするぜ!とか。
火薬で他国蹂躙だぜ!とか。
畑の作り方と肥料で農業効率アップで富豪に!とか。
上手い事いかないもんだなぁ……。
なんだよ石器時代って。
木を煮詰める鍋もないじゃないか。
っていうかミョウバンって自然の何処にあるんだよ。
それに鉄も無ければ銅も無いとか。
鉄鉱石持ってスキル使えば光ってインゴットになって、もっかい光って剣になるんじゃないのかよ。
ふぅ……これがゲーム脳か……認めたくない物だな。
まぁいいや。
やってきました森の水場。
その脇に枯れ草の山があります。
小さい頃から毎日草を積んで、枯れた物がこちらです。
槍を持ってこの中にすっぽり隠れます。
暫くすると……何か草食獣が来ます。
「こんにちは。死ね!」
よし。
今日の晩御飯確保。
持って帰る前に、っと。
「女神様ー。今日の獲物ですよー」
狩りの女神様に捧げ物しとかないとっと。
「はい。確かに受け取りました。人の子よ」
お。今日は全身出てきた。
でもって足一本もって行かれちゃった。
昔は小さい光が一部削り取っていくだけだったのに。
まぁいっか。
最近は女神様が全身見せてくれるようになったし。
胸大きいし。大人の体でスケスケの服が堪らんっすわ。
「そろそろ又願い事があれば聞いてあげますよ?」
「願い事……」
むむ……。
「今は保留で」
「いいでしょう。また、期待してますよ」
うん。
狩りが上手くなりたいって言ったら、気付かれないようにとかイロイロしてくれたおかげで効率上がったし。
逃げれるようにもなった……この上って何があるんだろ?
まぁいっか。
今日も幼馴染のミューちゃんご飯に誘おうっと。
王様に足一本渡して、残った足は燻製の練習に使おう。
また腐ったらどうするかな……。
「あぁ、胸の大きいミューと結婚したい」
あ、皮……革の服……。
なめし革ってどうやって作るんだ?
毛皮で服作りたいのにいつも腐ってしまうんだよなぁ。
時代に合わないからか?
早すぎたんだ!って。
あぁ、でもミューのあの揺れる胸が隠れるのはやめて欲しい!
………………
…………
……
ふむ……。
胸の大きさというのはよほど重要なものかね?
まぁ好みは人それぞれだが……。
それにしてもなんと雑音の多い思考か。
君達はいつもこんなに思考をめぐらせているのかね?
……役目を持つ者と持たざる者との違いということか。
人とは興味深いものだな。
さて。如何だったかな?
彼の苦労は。
まだまだ苦難は続きそうだ。
もし興味があったら、また覗きに来たまえ?
では今日のところはコレにて。
勢いだけでここまで書いた。
石器の王国編『男』の名前募集します。
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決まったら次書きます(ぉぃw