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現実と空想

「・・・?・・・あれ?俺何してんだ?」


俺はパソコンを枕にして寝ていた。なんだ・・・途中でめまいでも起こったか?俺は目をこすりパソコンを見つめる。そこには『エラーが起こりました。一度ウィンドウを閉じてください。』という表示だけだった。俺はウィンドウを閉じ、少し体が怠いため、パソコンの電源を切り、俺はベッドに横たわった。はぁ、とため息を付き目を閉じたーーーーーーーーーーー。










「ここは・・・・どこだ?」

俺は何故か見知らぬベッドで横たわっている。周りにはよくわからない機械のような物が置かれている。俺は体を起し部屋全体を見つめる。ベッドから下りた瞬間謎の四角い紙のように平たい物が目の前に現れた。そこには何かが書かれていた。

「スター・ゲート・ユニバース・オンラインへようこそ!」とでかでかと書かれた文字とその下に色々と書かれている。俺はその字を睨むように見る。

「・・・は?」


俺は訳もわからず内容を読む。なんだ・・・?あなたは・・・このゲームの中にいます・・・?俺は夢を見ているのか?


あなた達は今どういう状況かは理解できないでしょう。あなた達がこのゲームの事を知りたいのであればこのゲームを進めていく必要があります。まずは、この部屋から出てください。


俺は訳もわからず部屋からでる。そこは広い店のようだった。空を見上げれば黒い景色の中に小さい粒が見える。これは・・・宇宙?


周りを見ると俺と同じように周りを見る人達ばかりだ。そしてその時急に声が聞こえる。

『ようこそ。皆さん。このゲームをプレイしていただきありがとう御座います。皆さんは選ばれたプレイヤーです。皆さんはこのゲームの中にいる存在です。』


と、機械のような無機質な声が響く。


『皆さんはサーバー3のプレイヤーです。別名ホープと呼ばれます。皆さんのステータスはメールで送信します。暫くおまちください。』


その時1人の男性が叫んだ。

「おい!何なんだ!ふざけんな!ゲームの中だぁ!?じゃあ現実の俺らはどうなってるんだ!」


彼は思いっきり叫んだが、何の返答も無かった。あったのはピコン。という音と視界の右上にピンク色の表示が表れた。俺はそれをゆっくりと見ると、メールが届きました。という文字が見える。それをジット見つめるとメールを開きます。という表示が現れる。


そして目の前にまたあの画面が現れる。そこには職業・創造師。第二職業・マジックハンターという文字だけであった。そして下にこう書かれていた。

『このゲームが知りたければ、このゲームのストーリーを進める事。期待しています。』とだけ書かれていた。

「・・・ストーリー?」


俺が一言つぶやく。そして先ほど叫んだ男性がまた叫ぶ。


「何なんだよぉぉぉ!」


1人がそう叫び辺りはざわつく。辺りでは「何なんだ?」「夢か?」「なによこれー。」と男女共に辺りを見回す。俺は画面を見つめたままで動かない。


「皆!落ち着け!」


そう1人が言い、混乱を落ち着かせた。俺も声の方に視線を向けるそこには大柄な男がいた。

「ここがゲームていうことは正直言って混乱している・・・俺もこれは夢だとも思っている。ここにいる皆は単に俺の夢で作り上げられた人達ではないか?とさえも思っている。皆も同じだろう?」


その言葉に多くの人間は頷く。一部は難得いかない、といった表情だがこの雰囲気では何も言わないらしい。

「多分メールも見たと思う。皆自分が今何をするべきか・・・そう考えてもいいんじゃないか?」


「確かに・・・。」「私レンジャー・・・って何?」「俺ハンターだな。」凄いな。あの人。まるで鶴の一声でこの場を収める。

「多分このゲームには皆遊び半分で参加したのだろう。それは俺も同じだ。だがもしかしたら今はそういう状況ではないのかもしれない。今は皆で考えるべきだ。」


その言葉に多くの賛同の声が上がる。このゲームはスマートフォンなどでもあるせいか若者がほとんどである。中には10歳くらいと思われる子さえもいる。


俺はその端でメールを見つめていた。正直内心困惑している。とても信じられないからだ。何かに誘拐され、俺は脳内の実験でも行われているのかとかまるでSFの世界のようだ。そういえば俺の友達・・・圭人はどうした?あいつもこのゲームにいる筈だろうに・・・。


俺は皆が様々な話し合い、理論を上げている片隅で1人様々な物を調べていた。


まず分かったことは3つ。左上にある表示を見ればオプション画面が開く。そこには自分の能力などが表示される。武器、防具の装備、が可能のようだ。技というのはどういうものかはわからない。そして左下にある設定/ログなどを見ればメールを送ったり、フレンド登録をしたりすることができる。


そして最後は俺の職業が特殊である事と、アイテムの中に様々な物があるという事だけである。


「一体何なんだ・・・。」


俺は疲れたように近くのベンチに座る。すると部屋に戻りますか?という表示が出て何気なくOKを出すと一瞬で最初の部屋に飛んだ。そして俺はだるそうにベッドに倒れこむ。

「起きたら・・・どうせ夢だよな・・・。」


そうつぶやき俺は寝た。








「・・・やばっもう夕飯の時間じゃん!」

俺は目を開けて時計を見るとすでに7時半だった。急いで下に降りる。台所には母さんと父さんと姉さんがいた。

「あら陽介。ぐっすり寝てたわね。夕飯今できたから運ぶの手伝ってちょうだい。」


「良い夢でも見てたの?陽介。」


「夢?いや・・・特に・・・。」


何故か急に頭に謎の場面がよぎった気がしたが俺は気にせず御飯を運び、家族団欒で夕飯を食べる。今日も普段と何も変わらない平和の日々らしい。











俺は目を開ける。そこは最初と何も変わらない景色。無機質な機械が置かれたような部屋だ。


この世界は一体何なんだ?現実の俺は・・・・どうなってるんだ?

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