これが始まりだったんだよなぁ・・・。
投げやりでできました。
スター・ゲート・ユニバース・オンライン。略してSGYO。そのゲームはスタイリッシュなアクションに加え、戦闘も深みがあり様々な職業、住居もあるオンラインゲーム。ライトユーザーにもヘヴィーユーザーにも人気のあるゲームである。
舞台は宇宙。ある惑星の崩壊。その惑星の住民達は宇宙船で逃れる事ができた。彼らは新たな住処を見つけるため、希望と不安を胸に今飛び立つーーーーー。
・・・・・・ねぇ。」
俺はパソコンから画面を睨むように見る。俺の名前は足立 陽介。高校生だ。年齢は17歳。今俺は自分の部屋にいる。壁には一面中ポスターがある!・・・というわけでもなく。無機質な本棚に漫画が並べられてたり、教科書やノートが置かれた机。ベッドには携帯が置かれている。まぁ普通の高校生だ。
そして今俺はあるオンラインゲームの公式サイトを開いている。俺は特にあまりゲームをしないんだがなぁ・・・。俺はあまり乗り気ではないものの、ダウンロードしますか?というボタンをクリックする。
何故特にゲームに興味がない俺が今の状況にあるのか?それは、俺にはある親友がいる。ていうか隣に住んでる幼馴染。男だけど。まぁそいつが今このゲームを始めたらしい。そしてそいつはこのスター・ゲート・ユニバース・オンラインにはまっていて、「お前もこのゲーム一緒にやろうぜ!」と誘ってきたのだ。まぁ今は夏休みだし。部活は1週間は休みだからいい機会かな。と思って始めたのだ。
「とは言ったものの・・・本当に面白いのかねぇコレ。」
ダウンロード完了するにはまだ時間がかかりそうなので俺はその場に倒れこみ、漫画を読み始めた。暫くして画面を見ると『ダウンロードが完了しました。』という表示が出ていたのを確認した俺はさっそくインストールをして、ランチャーを起動させる。そして『ゲームスタート』というボタンをクリックする。
一瞬画面が暗くなり、NOW lOADING...という表示が出て、宇宙が背景のスタート画面が表示され、ログインする。というボタンを押す。サーバーを選び、名前を入力してください。という表示が出る。
「ま、1週間しかしないし、適当でいいかな・・・。」
俺が名前を入力しようとしたとき、ある文字に気づく。
「現在特別キャンペーンで、ある名前を入力したプレイヤーのお一人様に特別なスキル・装備をプレゼント!最強になれるチャンス!・・・か。まぁ興味ないね。適当に打つか。」
俺は時間が惜しいので、適当に『ああああ』と打ち込んだ。一瞬俺は小学生かッ!というツッコミをした。苦笑いをしながら。『ああああ でよろしいですか?』カチっそうクリックし、ゲームが始まった。そして『おめでとう御座います!お客様は・・・』という表示が見えた瞬間に俺の意識は何故か急に飛んだ。