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龍王様の半身  作者: 紫月 咲
2章 護られること、その意味
53/80

用語集

随時追記して参ります。

※50音順。

一部ネタバレを含みます、ご注意くださいませ。





◇ア行◇


聖なる樹実(エラルーン)


聖樹に実る果実。

聖樹が吸収した力が固体化したもので、その実を食べればどんな病や傷も癒え、失われた魔力も元に戻り、力を取り戻すことが出来る。

聖樹も聖なる樹実も人間には見えないが、唯一国王と七公家当主のみは、その存在を知っている。



◇オリハルコン


滅多に手に入らない稀少鉱石。

堅さ、美しさともに最上級。

全ての属性との相性がいい。

最上級というだけに鍛錬、加工が難しく、オリハルコンを扱える者は五指にも満たない。

ルシェラザルトのオリハルコンは剣に加工すると緑色の波紋を描き、その美しさは見る者の瞳を奪う。



◇カ行◇


◇神の御名語(みながた)


ルシェラザルトに生まれる人間に、真名を与える神の行いの総称。

ルシェラザルトに生を受けた人間は、生まれたその日にその名を与えられ、自我を持ち始めるとその名を自覚する。

本来、貴族も平民も名乗り名と家名、継名しか明かさないため、特に問題はない。



境界(きょうかい)


神界と、その他の界の狭間の空間。

本来、神のみしかその存在を知らず、立ち入れない空間。



◇空間転移


魔術の最上位術。

水・炎・氷・雷・地・風、全ての属性の魔力を合わせなければ発動出来ない。

それ故に単身で発動出来る者は限られており、龍王を除けば、限定的ではあるが香龍と聖樹の化身のみ。



血魂(けっこん)制約(せいやく)


香龍と半身の間で取り交わされる誓約。

半身の血を取り込んだ香龍は半身に縛られ、半身の許可なくして龍に戻ることは出来ない。

香龍が、半身の命令なく人から龍に戻る時、それは半身が抑えられぬ程の激情にかられた時であり、それは相手の破滅を意味する。

半身と制約を交わし、その守護を務める香龍には、必ずどちらかの瞳の(まなじり)の下に、花のような紋様が現れる。



眷族(けんぞく)


雄龍と人の(つがい)との間に生まれた子供のこと。

寿命は、母である人も人ではなくなり、寿命も雄龍と同じ寿命となるため、子である眷族も父親の寿命と同じ寿命を生きる。

瞳の色は父母から受け継ぎ、必ずオッドアイとなる。

その魔力は、父母それぞれの魔力が混ざり合った新たなものとなる。



◇サ行◇


◇細工師・鍛冶師


ルシェラザルトの鉱石や金属の加工、細工を行う者の総称。

加工や細工は全て、魔力によって行う。

炎属性の魔力を扱える人間が少ないため、細工師や鍛治師は貴重。

細工師や鍛治師は、イメージによって形にする。

そのため、例え炎属性の魔力を扱える人間でも、かなりの技術訓練や鍛錬が必要。



七公家(しちこうけ)


王家を支える七公爵家の総称。

ルシェラザルト王国が興った遥か昔、初代龍王と半身、初代六属龍に国の統治を求めた8人の男女。

危険を省みず、命を賭したその無謀さと愚かさと勇敢さに、初代龍王と半身、初代六属龍は彼らを認め、国を纏める役割を与えた。

それが初代王家と初代七公家の誕生の瞬間であり、彼らが重責を背負う始まりでもあった。

初代龍王と半身、初代六属龍、そして8人の男女が交わした約こそ、この世界の要であり、それが破られれば守護は失われ、世界が終わる。


これは王家と七公家に伝わる不文律(ふぶんりつ)であり、絶対に破ってはいけない盟約である。

故に王家に生まれた者、七公家に生まれた者には、初代龍王から与えられた『伝想珠(フィルオーブ)』を用い、厳しくそれが申し伝えられ教育され、それを理解し遂行出来る者、そして半身に認められし者こそが、王となり七公家当主となる。



◇守護騎士団


ヴェリウスを騎士団長とする本隊。そこへ所属する部隊として、『近衛隊』、『護衛隊』、『守衛隊』がある。

騎士団長ヴェリウスが組織する部隊は、国王陛下や王妃陛下を警護している。

必要な際は、優先的に龍王と半身の警護にも当たる。

《近衛隊》

ウィルクスを総隊長に、主にクラウス王太子殿下を警護している部隊。

《護衛隊》

キールを総隊長に、主にアナマリア王女殿下を警護している部隊。

《守衛隊》

主にそれ以外の王族を警護している部隊。


本隊と各隊には5つの師団がある。

各隊から1師団ずつが王都、各4大陸に渡り、民や街の安全を護っている。




心話(しんわ)


なつなと守護者であるシオン・コハク・スオウの間で交わされる、心の中での会話。

聞かせたくない話や、相談事の際に行う場合が多い。



◇タ行◇


◇転移陣


初代龍王と六属龍によって、魔力を陣として定着させたもの。

白王宮の入口と、ルシェラザルト山の入口を繋ぐゲートや、白王宮と聖獣とを繋ぐゲート、数は少ないがあらゆる要所に設けられている。

ルシェラザルト山に入るための入口は、麓の王城内を通った、裏手にある。

そのため、厳重な警備と身分審査が行われており、入口に入る際には、必ずリストを持った宰相が立ち会うことになっている。

更に白王宮入口にも眷族が複数立ち、再度リストで確認をしてから案内をしている。



◇ナ行◇


◇なつなの力


魔力は一切ない。

けれど彼女の力は、“万物から愛される”こと。

彼女が悲しめば、空は泣くように荒れる。

生物は怒り狂う。

彼女への魔力での攻撃は、全て無効化される。

けれどその力には、他にも隠された力があるようで…?



◇なつなの覚醒


7段階に渡る力の自覚と覚醒を行う。


万物の存在を無意識に認識する(1段階)

万物と意志疎通を図る(2段階)

万物を常時意識する(3段階)

万物を自分の意志で視認する(4段階)

万物を個体として捉える(5段階)


聖樹ジェードムーンを誕生させた時点で、5段階目の覚醒を済ませている。

本来は、生まれてから自然と身につく力と段階を経た覚醒のタイミングが、異世界に生まれたことで大きくずれてしまい、短い周期で力の自覚と覚醒が始まっている。

3段階目以降から、覚醒の度に精神にも肉体にも強い負荷がかかるため、ある程度の休息が必要となる。



◇ハ行◇


白王宮(はくおうきゅう)


龍王とその半身、六属龍と眷族のみが住む城。



白議(はくぎ)


龍王と半身、六属龍が集い会議を行う部屋。

吹き抜けのとても広い部屋、天井はドーム状で全体的に緑の蔦で覆われながらも、所々に白い花が咲いた、厳かな空間となっている。

部屋の中央に大きな円卓と八脚の椅子が置かれ、何か問題が起こった時や何かを決める時は、必ず白議に集まり、決める。



伝想珠(フィルオーブ)


初代龍王と半身、初代六属龍、そして8人の男女との間で交わされた盟約の一部始終を記録したオーブ。

初代龍王、初代六属龍の魔力を宿し、半永久的に存在するそれは8人の男女全てに与えられ、歴代国王と七公家歴代当主に受け継がれている。



遠話(フラウル)


龍王と六属龍の間で交わされる、テレパシーのようなもの。

距離や場所に関係なく、その会話は全員に聞こえ、やり取り出来る。



◇ブリガンダ鉱


ルシェラザルトで3番目に堅い鉱石。

雷・地・風の魔力と相性がいい。

剣に加工すると、その刀身は薄青色に揺らめく波紋は白波を描くようで、希少性が高い。



◇マ行◇


魔剣(まけん)


魔力を剣に纏わせ、攻撃や防御を行う剣術の総称。

主に騎士が使う剣術だが、マスターするためには、己の魔力を研ぎ澄ませ、体の内部から外に形を成すこと、更にその魔力を維持しながら剣に纏わせ、自らの手のように扱える自然な剣の動きやイメージも求められるため、使い手は少ない。

現在王国の騎士の中では、騎士団長や各隊長、それ以外には数名のみしかマスター出来ていない。



魔主印(ましゅいん)


真名の誓約を交わし、従う者となった者に刻まれる証。

主に人同士の誓約時に刻まれるものであり、龍に限っては必要がない。

この証を刻まれた者は、主に対して偽証や嘘、裏切りは許されず、もし誓約を違えた場合、魔主印から呪印が広がり、死に至る。

刻まれる紋様は人によって異なり、主が王族の場合は個々に持つ紋印が刻まれる。



真名(まな)


ルシェラザルトに生きる龍と人間が持つ、真の名。

王族・貴族は名乗り名と家名、その間に2つの名、全4つの名で構成され、平民は名乗り名と継名(つぎな)、その間に1つの名、全3つの名で構成される。

間に入る名は、本人のみが知る名で、それは生まれ落ちたその日に与えられる。

それを人は『神の御名語(みながた)り』と呼んでいる。

真名は生涯の主従を誓う相手、そして婚姻相手にしか明かしてはならない名であり、もし真名が知られ違法な魔主印を刻まれれば、その者は意のままに操られる。



真名(まな)誓約(せいやく)


互いの真名を名乗り合い、魂同士で結びつき、主従や婚姻関係を結ぶ誓約。

主従を取り交わす時は、真名を身体に刻むため、主となる者の魔力を体の一部に刻みつける必要がある。(魔主印)

婚姻を取り交わす時は、人同士は真名を名乗り合い、互いの魔力を混ぜ合わすだけだが、龍は異なる。



◇ミスリル鉱


ルシェラザルトで2番目に堅く、同じく希少性が高い鉱石。

水・炎・氷の属性と相性がいい。

剣に加工すると、白金に輝く刀身は滑らかで、魔力もよく馴染む。



御名(みな)盟約(めいやく)


神や聖獣と交わされる誓約。

神や聖獣が支配を望む時、主となる者から名を与えられることで、互いの魂を結ばせ、主が召されるまで力や肉体を縛られる。

唯一主となった者以外が名を呼んでも、縛られることはない。



◇ラ行◇


◇離宮


六属龍以外の雄龍とその番、眷族が暮らす宮。

龍とその番はお互いしか見ていないため、離宮の中で暮らしていても争いが起こることはない。

白王宮には人間の貴族達が出入りしているため、それを嫌がった龍のために離宮は作られた。

そのまま暮らしている眷族もいるが、その多くは白王宮に住み働いている。





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