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龍王様の半身  作者: 紫月 咲
2章 護られること、その意味
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世界観紹介

随時追記して参ります。

一部ネタバレを含みます、ご注意くださいませ。




◇ルシェラザルト王国


龍王とその半身、六属龍が国の象徴であり守護を務め、人間の王による王政が布かれる国。

菱形の大陸が4つに分かれ、それぞれの大陸から中央の大陸に巨大な橋がかけられ、その橋の上には街がある。

そして中央の大陸には、龍王とその半身達が生まれた聖域、ルシェラザルト山がある。

その麓に王城と王都、そして山の頂上に龍王達が住む白王宮(はくおうきゅう)や神殿等がある。


食・身支度品等、日本に近いものがあり、それ故に自分が誤って生まれる一因になったのかもしれないと、なつなは考えている。



◇聖域ルシェラザルト山


龍王とその半身、六属龍達が誕生する神殿を有する領域。

神殿から白王宮、離宮や香宮(こうきゅう)、そして山の入口までを囲み、龍をはじめ聖獣や見えざる者が暮らしている。

頂上に近づくにつれ、聖獣の格が上がり、結界の強さもそれに比例する。

人間は、龍王とその半身の許可なく立ち入ることは出来ず、真名を明かさず、無断で入ろうとすれば、例外なく結界の強さに肉体が耐えきれず死を迎えることになる。



◇王都シュベリアナ


聖域ルシェラザルト山を中心に、円を描くように広がる王城を有する都。

ルシェラザルト山を中心に、東西南北に区画が分かれており、南の区画に王城と商業区が広がっており、東には学問・研究区、北には生産区、西に住宅区が広がっている。



◇魔力


ルシェラザルトに生きる者全てに流れる力。

その器には個人差があり、鍛練を行なっても増えることはない。

一説によれば、“生命力”の1つと言われている。

魂が持つ力が具象化したもので、故に魔力は自然現象で起こり得るものになぞらえられるのではないかという説が、学者達の中では有力視されている。


属性は、水・炎・氷・雷・地・風に分けられる。

属性は、適性とそれぞれが持つ創造力によって決まるため、1人で何属性も操れる者もいれば、1属性しか操れない者も少なくない。

ただし、龍と聖獣、見えざる者に限ってはその限りではない。



◇龍王・半身


ルシェラザルト王国を守護し、導く存在。

龍王は余りある魔力を持ち、その豊富な知識やカリスマ性で国を導き。

半身は、魔力は一切ないが、万物全てから愛され、護られ、その力を借りながら持ち得る才覚や純粋さで龍王を支える。

『魂を分かち合う者』、その言葉の通り龍王と半身は2人で1つ、彼らを唯一別つのは、死を迎える時だけ。

龍王が死ねば半身も死に、半身が死ねば龍王も死ぬ。

そして親もなく、魂がまた新たな肉体と自我を持ち、ルシェラザルトに生まれてくる。

半身の外見については、龍王や六属龍、六香龍に準ずる。



◇六属龍


龍王と半身を支え、守護の一端を担う属龍の最上位の龍。

魔力の豊富さとその能力の高さは最上位の名に相応しく、彼らも龍王や半身と同じく、親もなく、魂が新たな肉体と自我を持ち、生まれてくる存在である。

龍王や半身を表立って動かすことのないように図るのが六属龍の役割でもあり、執務のほとんどを彼らが担当している。



◇龍


龍王や六属龍、六香龍は1000年程度生きる。

それ以外の龍は500年前後生きる。

成体(成人)は、20歳。

成人までは爆発的に身体が成長し、青年期がとてつもなく長く、壮年期に入っても、最終的には外見年齢が30代で成長が止まる。


《幼年期》生まれてから20歳まで。生まれてから5歳までに、人間でいえば15歳程度の自我を持つ。それを追うように躯が作られ、10歳を迎える頃には20歳程度の外見と自我に成長する。

《青年期》龍の場合は20歳から300歳前後、龍王達は500歳前後まで。その年齢までは外見に変化はない。

《壮年期》龍の場合は300歳前後から寿命まで、龍王達は500歳前後から寿命まで。壮年期を迎えると徐々に外見が30代に変化していく。


総じて髪が長く、シンプルな服装を好む。

(雄龍はシャツやパンツ、香龍はヘソ出しのチューブトップにロングスカートやパンツ等)

人化していることにより、基本的には龍の姿にはならない。

身に纏う衣服は、衣服に各々の魔力を纏わせて、自在に現せるため、龍体に戻ったとしても影響はない。


生まれる由縁は、龍王とその半身が死を迎え生誕する際、そして聖樹が代替わりを迎える際に、世界に漏れ出る強い力が、新たな龍を生むと言われている。

それ以外には、時折気まぐれに生を受ける龍もいる。

新たに生まれた六属龍以外の龍は離宮に生まれ落ち、そこで暮らす龍が育てる。

六属龍以外の雄龍は離宮で暮らし、定期的に番探しの旅に出ては、番を連れ帰ったり、見つけた先でそのまま暮らしている。



香龍(こうりゅう)


雌龍の総称。

半身が女性の場合のみに生まれる。

そして決まって、生まれる香龍は六属龍と同じく、六龍のみ。

故に六香龍と呼ばれている。


香龍が生まれる時、それは次代の半身が女性であることを指し、彼女達は(つがい)という存在を持たず、生涯半身の守護を務めるという性質を持つ。

そのため、半身に盲目的になりやすい。

香龍の特徴は己の魔力を物質化し、剣や盾に出来ること。

そのため、総じて武闘派。



聖獣(せいじゅう)


『神の御使(みつか)い』といわれる獣の総称。

文字通り、神の意志を汲み取り、守る役割を持つ存在。

ルシェラザルトに生きる聖獣は、大神より聖域を守る結界の役目を任されており、それを果たしながら暮らしている。

総じて気位が高く、人とも龍とも関わらず、一族間や家族間での行動や個人行動を好む。



◇見えざる者


ルシェラザルトに存在する、万物全てに宿る存在。

植物、食物、木、大地、川、海、風などあらゆるものに宿り、人や龍、聖獣にすら認識することが出来ない。

明確な自我も意志もあるが、彼らは我が儘で、傲慢で、何より自由で在りたいと望んでいる。

故に全てを彼ら自身が決め、たとえ龍王でも彼らを従えることは出来ない。

彼らを従え、自由に出来るのは龍王の半身だけであり、彼らもそれを望んでいる。



聖樹(せいじゅ)


ルシェラザルトに連なる、4つの大陸にそれぞれ4本の聖樹がある。

聖樹は、聖域ルシェラザルト山を包む結界から漏れ出た力を吸収、分解し、世界に供給することで、それぞれの大陸内を守護し、見えざる者が存在出来るように図る役割を担っている。

故に安定を保ち、王国は穏やかな気候と風土に恵まれている。


2000年〜3000年周期で聖樹は朽ち果て、新たな聖樹に代替わりする。

代替わりの年には半身が名付け親となり、代替わりには龍王の魔力と半身の血、そして現存する聖樹に実る聖なる樹実(エラルーン)が必要となる。

4本の聖樹は互いの存在を認識し合う必要があるため、その3つの聖なる樹実(エラルーン)を土に埋める。


全ての聖樹が龍王の魔力と半身の血を宿し、その力と存在によって成り立っていたため、レイのみが存在し、なつながいない23年間の内に、かなり弱り果てていた。

そのため、大陸内は天候が狂い、不作などに見舞われていた。

今はなつなが還り安定してはいるが、真なる安定ではないため、新たになつなの血を与える必要性が生じている。



◇聖樹アルノディス(樹齢1327年)


南方を守護する聖樹。

化身の姿は、白銀の髪に緑の瞳をした青年。



◇聖樹フォルーン(樹齢738年)


東方を守護する聖樹。

化身の姿は、白銀の髪に銀の瞳をした少女。



◇聖樹ノウサンディア(樹齢1854年)


北方を守護する聖樹。

化身の姿は、白銀の髪に金の瞳をした女性。



◇聖樹ザグラノルド(樹齢2682年)


西方を守護する聖樹。

化身の姿は、代替わり前までは白銀の髪だったが、代替わりを迎え、灰色の髪となった。

すらりとした豊満な美女。



◇聖樹ジェードムーン


聖樹ザグラノルドに代わり、新たに西方を守護することとなった聖樹。

化身の姿は、白銀の髪に黒の瞳の青年。


なつなが命名した名は、『新緑の色が翡翠色だったことと、背後の月が綺麗だったから』という意味を持つ。




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