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龍王様の半身  作者: 紫月 咲
1章 4本の聖樹
41/80

閑話 城下街へ 1

気分を変えまして、閑話をお送りします。

第1部終了後、1ヶ月経った頃の出来事です。





「――うん、よく似合うよサーナ。とても可愛い。」

「ナツには、町娘の装いも似合うのですね。愛くるしいですよ。」

「あ、愛くるしいって…!」


その褒め言葉に、思わずサーナの頬が朱に染まる。

そんな様子を陶然とした表情で見つめるライナスに、レイは深いため息を吐く。

そして自分の存在を主張するようにサーナのその手に触れ、こちらを見上げるサーナに微笑み、優しく髪を撫でる。


そんな龍王と半身と水龍のやり取りを、店主と騎士達は穏やかに見守っていた。






     *






「城下を散策したい…?」


あの婚約発表から、ひと月が経った頃。

恒例となりつつある、ライナスを招いてのお茶の時間に、唐突に切り出された内容に、レイは瞳を瞬かせる。

それはどうやらライナスも同じだったようで、龍王と同様に当事者のなつなを見つめた。






「この世界にきてから、色んな場所に行ったけど…まだ城下には行けてないもの。この国の人達がどんな生活をしてるのか、見てみたいの。」

「なるほど…。なつなの気持ちは尊重したいですが、しかし…」

「…やっぱり、私の立場じゃ難しいんでしょうか。それならムリにとは…」

「――いや、いい機会かもしれないね。」


最初から答えを予想していたように瞼を伏せ、それでも残念そうにため息を漏らすなつなに、焦りの表情を浮かべたライナスを横目に、レイが支持する声を漏らしたことで、2人は驚いたように龍王を見る。





「レイ、いいの?」

「王、しかしなつなにもしものことがあれば…」

「分かっているよ。なつなにとっても、初めての散策になる。普段通り、国王に協力を仰ぐよ。」

「え…いいよ、そこまでする必要があるなら…」

「ううん、なつなが言い出してくれて良かった。…そろそろ抑えきれなくなっていたからね。」


その発言に2人が首を傾げていると、レイが空気に指を震わせ、次の瞬間には彼らが囲むテーブルの上に大量の書類が現れる。

その多さに2人が驚く中、その書類を一枚手に取り、龍王はふっと息を漏らした。






「凄い量だろう?これは全て、民から宰相に届けられた要望書だよ。」

「要望書…?」

「国の政策の1つでね。より良い善政を行うために、民から何か不満や訴えがあれば、各大臣の下に要望書を提出することが出来るようになっているんだよ。」

「国が所有する建物や橋の修繕依頼は、財務相へ。街道や森林の整備等に関しては、内務相へ。害獣の討伐等に関しては、軍務相へ等各々決まっています。まず大臣の元へ要望が集まり、それを各部署へと割り振る。不正や隠蔽は出来ない仕組みとなっています。そして、龍王や半身への要望等は宰相へ。そしてその全てを統括しているのが、国王です。」

「全ての要望書が僕の下へくるわけではないけれど…。なつなが民の前に姿を現してからというもの…宰相の下へこうして連日届けられていたようだよ。」

「私とレイへの、要望なの?」

「いや…これは全てなつなへの要望、かな。」


そう話すレイに促され、なつながその書類を一枚手に取り、内容に目を通し始める。

するとその瞳は微かに見開かれ、しかしどこか綻んだ表情で、また一枚、また一枚と目を通していく。




『いつか太陽姫様に楽しんで戴けるよう、日々心を込めて花達の世話をしております』


『私の妹は、宵闇の姫様を見てからずっと、姫様の話ばかりしています。もし叶うなら、一言でもお話してみたいと』


『どうか龍王様と共に、城下へおいで下さい。民は皆、殿下をお待ちしていたのですから』



一枚一枚から感じる、民達の心。

自分を慕い、受け入れてくれているのだ。

その温かさに、なつなの表情は自然と綻んで、優しい微笑みが浮かぶ。





「まさか、こんなにも寄せられているとは…」

「僕も驚いたよ。僕が白王宮(はくおうきゅう)に籠もっている間も、ここまでの要望書は送られてこなかったのに。なつなは、あの一度きりの挨拶で、民の心を掴んだようだね。」

「この、『太陽姫』や『宵闇姫』っていうのは、私のこと…?」

「ええ、そうですよ。なつなの名や、髪や瞳の色に喩えて、民はそう呼んでいるようです。」


なつなと同じように書類に目を通していたライナスが答えれば、なつなは少し驚いた表情を見せながらも、嬉しそうにはにかんだ。

その照れ笑いに、龍王と水龍の表情が愛しさに緩む。






「ひとまず、僕から国王に協力を仰ぐよ。問題はないと思うけど、当日はもちろん、僕も一緒に行くからね。」

「ホント?」

「僕も城下には出かけたことがないんだ。なつなと一緒に行けるなら、楽しめそうだからね。」

「そっか…人化したのも、私がきてからだもんね。」

「だから楽しみだよ。…城下で買い物をするのもいいね。色々買ってあげるからね、なつな。」

「あ、それも楽しそう!私もレイに似合うもの、プレゼントするね!」


にこにこと笑みを交わしながらそう約束する2人の姿に、嫉妬を露わにした瞳でライナスはレイを見据え、自分の腕の中になつなを抱き寄せた。





「…王、勝手に話を進めないで戴けますか。そういうお話なら、僕も同行します。愛するなつなが心配ですからね。」

「必要ないよ、ライナス。僕がいればなつなは安全だからね。」

「そういう問題ではありません。僕が見送るとでもお思いですか。」

「是非見送って欲しいね。」

「出来ません、なつなは僕の愛する『婚約者』ですからね。誰よりも、僕が傍にいて差し上げなくては。」


絡まり合う、剣呑な視線。

始まった言い争いに、なつなはもうすっかり慣れているようで、傍らに控えている二頭の守護者と専属侍女に向かって声をかけた。





「シオンもコハクもシェリアさんも、みんな一緒に行くでしょ?」

“勿論だよ。僕達は、キミの守護者だからね”

《何処へでもお供致します、なつな様》

「わたくしは白王宮で留守を預からせて戴きますわ、なつな様。陛下と共に、お楽しみなさいませ。その代わり、外出着ははりきってご準備させて戴きますね!」


そう言い切ったシェリアに笑みを返し、なつなは目の前の書類をまた手に取り、嬉しそうな笑みを零したのだった。






     *





白凰石(シェルローグ)の揃いの玉座に腰掛ける、白銀と宵闇を纏った男女。


その前に下る階段を数段上がったところへ立つ深青の男は、3人の男を謁見の間に迎え入れる。


濃緑の真っ直ぐな髪を適度に伸ばし、少し垂れた薄茶の瞳をした男は、程よく筋肉がついたすらりとした身体をしている。

銀色の短髪に紺色の瞳をした男は、彼よりも更に均整が取れた身体を服に包んでいる。

薄深紅の髪を肩につかない程度に伸ばし、碧色の瞳をした男は、その涼やかな目許を緩ませ、その身体は芸術品のように作り込まれ、バランスのよい身体をしていた。


見目麗しい3人の男は、その階段下まで歩いてくると、濃緑の男を先頭に、その二歩後ろに銀色の男と薄深紅の男が並び、騎士の礼を取る。


それを見届けた深青の男――ライナスは、彼らに向けて言葉をかけた。







「——陛下と殿下の御前です。改めて、真名の名乗りを。」


冷たさも感じるその静かな声に促され、まず濃緑の男が口を開いた。





「陛下並びに殿下には、お初にお目にかかります。私はヴェリウス・ラト・ネリア・アレクセイと申す者。ルシェラザルト王国守護騎士団、騎士団長の任を拝命致しております。」

「同じくお初にお目にかかります。私はキール・ロア・クラン・フォンディールと申す者。ルシェラザルト王国守護騎士団所属、護衛隊総隊長の任を拝命致しております。」

「同じくお初にお目にかかります。私はウィルクス・ロード・ネル・グランヴィアと申す者。ルシェラザルト王国守護騎士団所属、近衛隊総隊長の任を拝命致しております。」


3人が名乗り終えたのを見計らい、ライナスが玉座を見上げると、なつなに頷いてみせたレイが、3人に対して言葉を紡いだ。





「――3名とも、面を上げよ。」

『はっ。』

「ヴェリウス、君はウェザリアスの息子か。君の父には、度重なる苦労をかけている。」

「勿体なき御言葉にございます、陛下。父は、国王陛下より拝命した宰相の職に、誇りを持っております。陛下からの労いの御言葉を伝えれば、父もより励みとなることでしょう。」

「君も父に似て、騎士団長の任をよく務めていると聞いている。これからも励むように。」

「はっ、アレクセイの名に誓って。」


レイの言葉に跪いたまま騎士の礼を取ったヴェリウスに、それまで黙って見守っていたなつなが、何かに気づいたように声を漏らした。





「アレクセイ…もしかして、アナマリア王女殿下の婚約者の方?」

「…ああ、そうだよサーナ。彼が王女殿下の婚約者となった、アレクセイ家の嫡男ヴェリウスだ。」


なつなが漏らした言葉に即答したレイに、彼女は一瞬複雑そうな表情をライナスへと向けて、しかしその視線を穏やかに、そして愛しげに受け取った姿を見て、細く息を吐き出してからヴェリウスに瞳を向けた。





「はじめまして、ヴェリウスさん。サーナと申します。本日はわざわざ登城いただき、感謝します。私のことは、サーナとお呼びください。」

「殿下…!私は臣下の身、そのような言葉遣いは無用にございます!殿下御自ら名乗られるなど恐れ多く…どうか私のこともヴェリウスとお呼び捨て下さい。」

「いいえ、私も元は市井で育ったのです。あまり堅苦しい言葉遣いに慣れていないので、どうかこうさせてください。」

「しかし…!」

「構わないよ、ヴェリウス。サーナの心のままに話させてあげて欲しい。僕もライナスも咎めることはない、安心するといい。」


なつなの言葉とレイの言葉に激しく動揺しながらも、ヴェリウスは改めて彼女を見つめ、その役職に相応しく、強靭な精神で己の動揺を抑えつつ、その姿と微笑みに本心を見たのか、安堵したように肩の力を抜いた。

それはどうやら、後ろの2人も同様だったようで。





「…では、恐れながらサーナ様とお呼びしてもよろしいでしょうか。」

「はい。」

「サーナ様。先日はアナマリア王女殿下との婚約の議に際し、祝いの品を戴き、心からお礼を申し上げます。王女殿下からも、今回の登城の際、深謝をお伝え戴きたいと申し受けました。」

「…喜んでいただけたなら良かった。あのネックレスとカフスは、お2人の瞳の色に合わせた物だったから…選んでからもし気に障られたらと心配だったんです。」

「何を仰いますか。サーナ様がお贈り下さったあの宝石に込められた意味を知り、今貴族の間では、自らの伴侶や婚約者へ、自分の瞳の色を模した宝石を贈り合うことが流行しております。」

「まあ…」


自分の言葉に瞳を瞬かせ、楽しげな笑みを見せるなつなの裏表のない姿は、ヴェリウスにも、そしてその後ろにいる2人の騎士にも、好意的に映ったようで。


そしてヴェリウスから聞いた話を、楽しげにレイへと話し、そんな彼女を愛しげに見つめながら、頷く龍王の姿も、彼らにとってはまさに憧れの主君そのもので。





「後ろのお2人…キールさんとウィルクスさんも、警護を担当されるんでしょうか?」


ふと尋ねられた内容にヴェリウスは頷き、さっと視線を背後に走らせる。

その視線を受け、小さく頷き返したウィルクスとは違い、どこかぼんやりと思考するようになつなを見つめたままのキールの脇を、素早く隣りの彼が肘で小突けば、彼ははっとしたように頭を下げる。





「…仰る通りです、サーナ様。私ヴェリウスと、後ろの2人。キールとウィルクスが、陛下並びにサーナ様、そして水龍殿の警護を務めさせて戴きます。」

「3人で…ですか?」

「いえ、実際には我が騎士団の精鋭数十名が、城下の要所に警護のため、配置されます。我ら3名は、身辺警護のため、案内を務めながら御傍近くで見守らせて戴きます。」

「そうですか…」

「陛下並びにサーナ様は、城下へ下りられるのは初となります。民へは前もって通達がなされますが、恐らく相当数の民が集まることでしょう。安全のため、窮屈な思いをさせてしまいますが…どうかお許し下さい。」


そう言って頭を下げた3人に、なつなは慌てて首を振り、玉座から立ち上がると、レイへと同意を得るように視線を向け、頷いたのを確かめると、自分の行動の理由を悟り、手を差し出したライナスの手を取り、彼らの前まで歩み寄る。

不意に目の前に感じた気配に視線を上げ、彼ら3人は驚きに目を見張った。





「サーナ様…!?」


突然目の前に立ったなつなの姿に、ヴェリウスは思わず騎士にあるまじき声を上げた。

けれどそれを咎めることなどなく、彼女は優しく彼らに笑いかけた。





「どうか頭を上げてください。私の我が儘を叶えるために、力を貸していただけて感謝しています。」

「サーナ様…」

「窮屈な思いなんて、するわけがないです。ヴェリウスさん、キールさん、ウィルクスさん。ご迷惑をおかけすると思いますが、よろしくお願いします。」


そう言って頭を下げたなつなの姿にも言葉にも、ヴェリウスは思わずかけるべき言葉を失っていた。


この方は、どうしてこうも素直に頭を下げ、臣下である自分達に心を砕けるのか。

王国に君臨する、龍王陛下と並ぶ地位に立つ、半身の身でありながら。


その後ろに控えるように従う二頭の獣が、大人しく従う意味を、この方は理解しながらも、それが出来るのか。



自らの願いを我が儘といい、臣下である自分達を思いやり、委ねてくれている。

なんと純粋で、そして慕わしいのだろうか。


騎士としての心が疼く。

幼きあの日、騎士になると決め、その先に思い描いた光景が、脳裏に鮮やかに蘇る。


もしも、叶うのならば。

幼き自分が憧れ、一日でも早く騎士となるべく努力し、血豆を潰しながらもその先を目指した、道標みちしるべ

己の目の前に存在するこの方へ、憧憬でしかなかった忠誠を、誓いたい。

ヴェリウスは、心からそう思った。








「――サーナ様、お手を。」

「え…?」

「我が忠誠を、御身へ捧げたいのです。恐れ多く、烏滸おこがましいこの願いを、どうか許して戴けないでしょうか…?」


その言葉の意味に、最初は気づかなかったのだろう。

きょとんとした表情をしていたなつなへ、ライナスが苦笑いを浮かべながらも耳元に囁けば、はっとした表情に変わり、彼とヴェリウスを交互に何度も見つめて、困ったように眉を寄せた。





「それは…国王陛下へ誓うものではないんですか?」

「いいえ、サーナ様。私達『守護騎士団』の在り方は、サーナ様が思われている『騎士団』とは、どうやら少しだけ違うようです。我が『守護騎士団』には、入団前に見習いが団長より代々賜る言葉があります。『“我ら騎士たる者、護るべき者を護り、その心にはいつも偉大なる双魂への敬意を胸に”』。この双魂とは、龍王陛下とサーナ様を指しています。見習い騎士は、賜った言葉を復唱し、この聖域に向けて儀式として、忠誠の証に剣を捧げます。滅多に御目にかかれる存在ではなくても、この国のためにその身を捧げるならば、決して御二方に恥じぬよう、務めること。この儀式を経て初めて、見習い騎士は国王陛下の前に立つことが出来ます。」

「……」

「国王陛下に誓うのは、我らが騎士として、誠実に職務に励み、この国を護ること。国王陛下はそれを許され、我ら騎士は所属する隊により通常任務として、民を王族の方々をお護りしております。その心には国王陛下への敬意や忠誠はありますが、あの日聖域に誓った忠誠を、剣の誓いを騎士は忘れてはおりません。私は、今日こうしてサーナ様にお会いして――幼き日に抱いた憧憬を思い出しました。この剣を、我が誓いを、御身へと捧げたいのです。」

「!」

「私は、いつか御目にかかれる日を夢見て騎士を目指し、今日こうしてこの場に立てています。…どうか愚かな騎士の願いを、叶えては戴けないでしょうか?」


そう言って跪いたまま、恭しく頭を下げたヴェリウスが、その手を差し出して、暫くののち。

何度か迷うように手が動いた気配を感じた後、そっと乗せられた手の感触に、歓喜の笑みを浮かべ。

彼はその甲に、そっと唇で触れた。







「――我が剣『風楯剣(ジンアーク)』を、御身へと捧げましょう。我は剣となり盾となり、御身を傷つける全てのものから護りましょう。ヴェリウス・ラト・ネリア・アレクセイ――その名に誓って。」


紡がれた言の葉に纏う、真摯な騎士の想い。

それになつなは思わず頬を染め、しかし次の瞬間には、その身体は力強い腕によって、抱き上げられていた。






「――どうかそこまでに、ヴェリウス殿。それ以上は僕も、我慢が出来ません。」

「水龍殿…」

「彼女は、僕の愛する(つがい)です。ナツは、騎士の忠誠を捧げるに相応しい女性ですが…それ以上は、あまり気分のいいものではない。」

「ライナスさん…」

「あなたにも一途に愛する女性がいる筈…ご理解頂けると思いますが。」


その言葉にヴェリウスは苦笑いを漏らした後、穏やかな微笑みを浮かべて、騎士の礼を取る。

そして呆然とした表情を浮かべている部下2人を見やってから、改めてレイへと頭を下げた。





「…お見苦しいところをお目にかけてしまい、申し訳ございませんでした、陛下。」

「いや、構わない。君の騎士道精神は本物のようだ。それでこそ騎士団長に相応しく思うよ。」

「恐れ入ります。」

「当日までは、何かと打ち合わせねばならないことも多くある。君達3名には、登城して貰うことも増えるだろう。苦労をかけるが、期待しているよ。」

『はっ。』


そうして、騎士の礼を取った3人を見下ろして、恥ずかしそうに自分を見つめたなつなを、愛おしげに見つめ返して、ライナスはその頬に口づける。


こうしてここにまた、なつなの信奉者が増えたのだった。







何話か続きます。

以前の閑話で名前のみが出てきていた、アナマリア王女殿下の婚約者、ヴェリウスを登場させてみました。


そして何点か補足しておきます。


《守護騎士団》

ヴェリウスを騎士団長とする本隊。そこへ所属する部隊として、『近衛隊』、『護衛隊』、『守衛隊』がある。

騎士団長ヴェリウスが組織する部隊は、国王陛下や王妃陛下を警護している。

必要な際は、優先的に龍王と半身の警護にも当たる。

《近衛隊》

ウィルクスを総隊長に、主にクラウス王太子殿下を警護している部隊。

《護衛隊》

キールを総隊長に、主にアナマリア王女殿下を警護している部隊。

《守衛隊》

主にそれ以外の王族を警護している部隊。


本隊と各隊には5つの師団がある。

各隊から1師団ずつが王都、各4大陸に渡り、民や街の安全を護っている。



ヴェリウスが言っていた通常任務とは、こういうものです。

騎士は、出世をすればするほど、聖域に入る任務が増えていくので、憧れの六属龍や龍王や半身に会える可能性が高まるわけです。

まあ、キール達は団長に先を越されちゃったわけですね(笑)


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