表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/9

◇第3話◇ 優しい人



「お疲れさまでしたー」



やっとバイトが終わった。


もう夜の10時。外は真っ暗で夏とはいえ少し肌寒い。



「送ってくよ、莉子ちゃん」


「あぁ、篠田くん。私なら大丈夫だから他の子を送ってあげなよ」


「いや、俺も電車そっち方向だからさ」


「ふーん?」






帰宅途中のサラリーマンが多い電車内。


混んでいて身動きが取れなくて困っていた。


すると突然、後ろの方が楽になった。



「……?」



不思議に思って後ろを見てみると、篠田くんが後ろに立ってスペースを取ってくれてるみたいだった。



「楽になった?」


「うん、ありがと」



すると篠田くんはまるで動物のように愛らしい笑顔を見せた。



「どういたしまして」


「……」



なんだか照れくさい。


男の子にこんな優しくされたことなかったから。



「ねぇ、莉子ちゃんの学校の文化祭っていつ?」


「えーっと、9月の27日だったかな」


「そうなんだ。行ってもいい?」


「えっ?」


「嫌じゃなかったら、で良いんだけど」


「うん…いいよ」


「まじで!?ありがとう!」



嫌なわけじゃなかったし、たかが文化祭だし。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ