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pure sweeten  作者: 新海 明加
4/6

その娘は誰?

ハッと目が覚めた。


・・・懐かしい夢。


あの時は、授業どころじゃなかったな。(苦笑)


なんたって、女子のアイドル的存在の人だったし。


・・・今ここどこ!?!?


バッと後ろを振り返る。


うっ・・・分かんない。



「次は、つくしが丘ー。つくしが丘。御出口は、左側です。」



よかったー。


ちょうど降りる駅だ。


ホッとしているのもつかの間、電車が止まりドアが開いた。


時計を見る。11時34分。


ここから、待ち合わせ場所まで5分。


待たせてるには変わりない。


走ろう!!


でも、走っても走っても距離が縮まらない。



そんな気さえしてしまう。




―つくしが丘公園―


・・・はぁはぁ・・・やっと着いた。


ぱっと見分からない。


もう少し奥かな。


入ってしばらくすると声がする。


渉??



「好きですよ。それは、渉さんもでしょ?」


「うん。大好きだね。」



好き??


誰が誰を・・・?



「愛されてるなー(笑)そうそう!!さっきの話ですけれどね、付き合ってもらえませんか?」


「いいよ。それでさっちゃんには、来たら話してみるよ。」



・・・何を話すの?


・・・別れ話?


私達、もうだめ?



「はい☆お願い・・・彼女さん??」



こっちに気がついた。


女の子は、首を傾げてる。


・・・かわいい。


見るからに、守ってあげたくなるような娘で、私とは比べ物にならないくらい『女の子』の言葉があてはまってた。



「さっちゃん☆」



渉は、満面の笑みで話しかける。



「交通事故にあってないか、心配だったんだよ!!無事に来てよかった。」


「うっうん。」



遅刻を誤ろうとするが、言葉が出てこない。



「そうそう。僕の彼女の永田咲生ちゃん☆そしてこちらは僕の」


「いやっ!!聞きたくない!!!」



急に怖くなった。



「さっちゃん!?」



渉が驚いてる。


私は耳を塞ぎ、首を振った。



「僕の話を・・・。」


「いやっ!!」



聞いたら後戻り出来なくなる。



「咲生!!」


「別れないから!!」



一言言い残した後、走って逃げた。


後ろから私を呼ぶ声がしたけれど、振り返らなかった。


怖かったから。


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