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ExtraMaxWay-NaturaProdesse-  作者: 凩夏明野
第四章-赤い死と永遠の生-
30/84

閉幕

「あ……ああ……。」


そんな馬鹿、な。

神の代理人(デウス)”の強度は、“千刃の谷-祢々切丸”を、装甲の薄い箇所で受けても貫かせない堅牢さを誇る。

……それが、手を左から右へ、ただ“動かしただけ”で消し去る、なんて……。


「……っ!有り得ないだろ!お前……私に何をした!」


「……成る程。ネクローシスが感情的になり本能を現すのは、自らが理解不明の事象により窮地に陥った時、という訳だな。中々どうして人間くさくていいじゃないか。



「喧しい……ぶっ殺す!」


[おいおい……落ち着いてよ。]

煩い!


「はあっ!な……!」


高く掲げ、轍に向け振り抜いた筈の“炎の柱(コラスィ)”すら、消えた。


「無駄だ。本来こんな卑怯な使い方はしたくないが、くくく。お前の本性を露呈させるにはこれが一番手っ取り早いんでな。」


「……っ!」


ぶち殺す。

腰からパイファーツェリスカを引き抜く。

“強化”星五万千を掛けたパイファーツェリスカから、更に“強化”星十万を掛けた弾を轍に向け発砲する。

弾は轍の右脇腹をごっそり奪い、ついでに轍の背後の地面をこれでもかという程破壊した。

脇腹の傷は、全開にした水道の如く血を流している。

それでもやはり、奴は苦しそうな顔一つしない。

……ふん。余裕ぶっていられるのも今の内だ。


「……ま、これくらいなら受けてや、ぐ……う?」


「馬鹿が。ただの弾を、お前みたいな人外に撃つと思ったのか?だとしたらお笑いだぞ。」


「これは、“腐食”か。」


「違う。“腐食”よりも強力な私の個呪文だ。」


「そう、か。……中々どうして酷い事をする。ワレラにも痛覚はあるんだ。腹を吹き飛ばし、剰え段々と腐らせるとは、人のやる所業とは思えんな。」


「人にはよっぽどの事がない限り撃ったりしません。貴方は人外で、無限とは言わない物の有限とは言えない数の命を持っている。なら撃っても構わないだろ?痛覚


は神が人に握らせた一欠けらの罪悪感だ。良かったな、人だと認識されていて。」


ふらふらしている轍に近付き、額に銃口を押し付ける。


「一つ疑問何ですが、不死身の者、若しくは傷が瞬時に治る者をを殺す時に“脳を一撃で破壊しなきゃダメだ”と、対峙する者は考えるよな?なんで脳を破壊すれば死


ぬんだ?根本的な事を言えば、腕だろうが脳だろうが体の一部だ。だったら破壊されても修復する可能性はあるんじゃないですか?……ああそれとも、脳が再生、そして不死身をコントロールしているんでしょうか?」


「さあ、な。饒舌になるのはいいが、早い所殺してくれ。結構辛い。」


「そうですか。では―――」


パイファーツェリスカの引き金を引き、ただの弾を頭に撃ち込む。


「……誇れ。俺がワレラになってから、俺を初めて殺した事をな。」


「さようなら。」


そして轍醍醐の体は消失した。

人物:ライノセンス勢 ライノセンス

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