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ブロンド美女のお酌

夕飯。

カヨが、料理を並べた。

玄米。

蒸し野菜。

鶏胸肉。

味噌汁。

「さあ、食べましょう」

「いただきます」

みんなで、食べ始めた。

俺は、久しぶりにビールを飲もうとした。

(今日は、息子の彼女が来たんだし…)

(ちょっとくらい…)

缶を開けようとした瞬間。

「Mr. Tadokoro」

シンディが、俺を見た。

「Yes?(はい?)」

「Are you going to drink that?(それ、飲むんですか?)」

「え、ああ…」

「Mrs. Tadokoro, is that okay?(カヨさん、それでいいんですか?)」

シンディは、カヨを見た。

カヨは、少し考えた。

「まあ、今日は特別だから…」

「But his blood pressure…(でも、血圧が…)」

「え?血圧?」

俺は、驚いた。

(なんで、シンディが俺の血圧を…)

「Toshiki told me. Your blood pressure is a bit high, right?(トシキから聞きました。血圧、少し高いんですよね?)」

「ああ…まあ…」

「Then you shouldn’t drink(じゃあ、飲まない方がいいです)」

シンディは、俺からビール缶を取り上げた。

「…え?」

「Water is better for you(水の方がいいですよ)」

シンディは、水のグラスを俺の前に置いた。

「…」

俺は、呆然としていた。

カヨは、笑いながら頷いた。

「いい子ね、シンディさん」

「Thank you, Mrs. Tadokoro(ありがとうございます、カヨさん)」

トシキは、誇らしげに言った。

「でしょ?シンディ、すごいんだよ」

「…ああ」

俺は、小さく頷いた。

(俺のささやかな願望…)

(ブロンド美女のお酌…)

(まさかの、ビール没収…)


食事が進む中、シンディは俺の皿を見ていた。

「Mr. Tadokoro, that’s a lot of rice(田所さん、ご飯、多いですね)」

「え?これ、普通だよ」

「No, it’s too much. Half would be better(いいえ、多すぎます。半分の方がいいです)」

「え…」

シンディは、俺の皿からご飯を半分取った。

「Blood sugar management is important(血糖値管理、大事ですから)」

「…」

俺は、何も言えなかった。

カヨが、横で笑っていた。

「シンディさん、あなた、本当にいい子ね」

「Thank you. I learned from the best(ありがとうございます。最高の人から学びましたから)」

シンディは、カヨを見て、にこやかに笑った。

(最高の人って…)

(カヨかよ…)

俺は、小さく溜息をついた。

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