トシキの彼女 その②
一週間後。
シンディが、家に来た。
ピンポーン。
「はーい」
カヨが、ドアを開けた。
そこには。
ブロンドの美女が立っていた。
背が高い。
スタイルがいい。
青い目。
「Hello, I’m Cindy. Nice to meet you(こんにちは、シンディです。はじめまして)」
「Nice to meet you. I’m Kayo, Toshiki’s mother(はじめまして。カヨです、トシキの母です)」
二人は、握手した。
俺は、リビングでその光景を見ていた。
(ブロンド…!)
(美女…!)
(キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!)
内心で、興奮していた。
(ハリウッドでは果たせなかった夢が!)
(ブロンド美女との触れ合いが!)
(しかも、息子の彼女として、家に来てくれた!)
(これは…!)
(ささやかなハーレム願望、ここに成就…!?)
シンディが、リビングに入ってきた。
「Hello, Mr. Tadokoro. I’m Cindy(こんにちは、田所さん。シンディです)」
「あ、はじめまして…」
俺は、緊張した。
(ブロンド美女が、俺に話しかけてきた!)
(しかも、笑顔で!)
(これは…!)
シンディは、ソファに座った。
トシキが、横に座る。
カヨが、お茶を入れてくれた。
「Cindy, where are you from?(シンディさん、どこから来たの?)」
「I’m from California. Los Angeles(カリフォルニアです。ロサンゼルス)」
「Oh, LA! Kenichi worked there(あら、LA!健一、そこで仕事したのよ)」
「Really? That’s amazing!(本当ですか?すごい!)」
シンディは、俺を見た。
(見られた!)
(ブロンド美女に!)
(これは…!)
俺は、内心で舞い上がっていた。
「Mr. Tadokoro, I heard you were in a Hollywood film(田所さん、ハリウッド映画に出演されたんですよね)」
「あ、ああ…」
「That’s incredible! What was it like?(すごいですね!どんな感じでしたか?)」
「えっと…」
(話しかけてくれてる!)
(しかも、興味を持ってくれてる!)
(これは…!)
(もしかして…!)
その時、カヨが割って入った。
「健一、少し気持ち悪いわよ」
「…はい」
俺の妄想は、瞬時に打ち砕かれた。




