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トシキの彼女

数年後。

トシキは、大学生になった。

東京大学。

経済学部。

スイミングは続けているが、競技としてではなく、趣味として。

「将来は、スポーツマネジメントの仕事がしたい」

トシキは、そう言っていた。

ある日、トシキが家に帰ってきた。

「母さん、報告がある」

「何?」

「彼女ができた」

「そう。良かったわね」

カヨは、平然としていた。

「名前は?」

「シンディ」

「外国の方?」

「うん。アメリカからの留学生」

「へぇ。どんな子?」

「すごくしっかりしてる。管理能力も高いし」

トシキは、嬉しそうに言った。

「お母さんに似たところがあるんだ」

「…似たところ?」

カヨは、少し興味を持った顔をした。

俺は、横で聞いていて、嫌な予感がした。

(管理能力…?)

(カヨに似てる…?)

(まさか…)

「いつ紹介してくれるの?」

「来週、家に連れてくるよ」

「楽しみにしてるわ」

カヨは、にこやかに答えた。

俺は、小さく溜息をついた。

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