もう驚く気も起きない
翌日。
昨日の女性スタッフが、仲間を連れてきた。
五人。
「Kayo! These are my friends!(カヨ!これ、私の友達です!)」
「…Hello」
「We all want to learn from you!(私たち、みんなあなたから学びたいんです!)」
「Learn what?(何を?)」
「Everything! Your management skills, your discipline, your mindset!(全部!あなたの管理スキル、規律、マインドセット!)」
カヨは、さらに困惑した。
でも、断れなかった。
「…Okay. Let’s sit down(分かったわ。座りましょう)」
そして、カヨは即席のレクチャーを始めた。
「First, identify your priorities(まず、優先順位を決めなさい)」
「How?(どうやって?)」
「Ask yourself: What matters most? What can wait? What can be delegated?(自分に聞きなさい。何が一番大事?何が待てる?何を委任できる?)」
スタッフたちは、メモを取り始めた。
「Second, create a schedule. Stick to it(次に、スケジュールを作る。それを守る)」
「What if things go wrong?(うまくいかなかったら?)」
「Adapt. But don’t abandon the system(適応する。でもシステムは捨てない)」
「…Amazing」
スタッフたちは、感動していた。
俺とトシキは、遠くでその光景を見ていた。
「父さん、母さん、先生になってるね」
「…ああ」
「すごいね、母さん」
「ああ…」
俺は、小さく溜息をついた。
(カヨ…もう驚く気も起きない…)




