無関心
その日の撮影後。
エマたちが、カヨとトシキを囲んでいた。
「Toshiki, can you show us your swimming?(トシキ、泳ぎを見せてくれる?)」
「え、今ですか?」
「Yes! The hotel has a pool!(ええ!ホテルにプールがあるのよ!)」
エマが、興奮気味に言った。
「I want to see how Kayo trained you!(カヨがどうやってあなたを訓練したのか見たいの!)」
「…母さん、いいですか?」
トシキは、カヨを見た。
「いいわよ。それじゃあ、ウォームアップちゃんとして」
「はい、母さん」
トシキは、素直に頷いた。
ホテルのプール。
トシキは、水着に着替えた。
カヨが、ストップウォッチを持っている。
「準備運動、終わった?」
「はい、母さん」
「じゃあ、50メートル自由形、行きなさい」
「はい」
トシキは、プールに飛び込んだ。
そして、泳ぎ始めた。
速い。
綺麗なフォーム。
エマたち四人は、プールサイドで見守っている。
「Wow…(すごい…)」
エマが、小さく呟いた。
「He’s so fast…(とても速いわ…)」
ルピタも、驚いた顔をしている。
「Look at that form…(あのフォームを見て…)」
ジェマも、感心している。
「Perfect…(完璧…)」
ソフィアも、目を輝かせている。
トシキが、ゴール。
カヨが、ストップウォッチを止めた。
「26秒8。悪くないわね」
「やった!」
トシキは、嬉しそうに笑った。
「母さん、どう?」
「フォームは良かったけど、ターンがまだ甘いわね」
「分かりました。次、気をつけます」
「じゃあ、もう一本」
「はい!」
トシキは、また泳ぎ始めた。
エマたちは、その光景を見て、感動していた。
「Kayo’s coaching…(カヨの指導…)」
エマが、小さく呟いた。
「She’s so precise…(とても正確…)」
ルピタも、頷いた。
「And Toshiki trusts her completely…(そしてトシキは彼女を完全に信頼してる…)」
ジェマも、感心している。
「This is real parenting…(これが本当の子育て…)」
ソフィアも、目を輝かせている。
俺は、プールサイドの椅子に座って、その光景を見ていた。
(主演俳優の俺には誰も興味を示さないんだな….)




