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マザコン
一週間後。
ロサンゼルス国際空港。
カヨと俺は、トシキを迎えに来ていた。
到着ゲートから、トシキが現れた。
「母さん!」
トシキは、カヨに駆け寄った。
「トシキ、久しぶり」
カヨは、トシキを抱きしめた。
「母さん、ハリウッドで有名になってるって父さんから聞いたけど」
「まあね」
「すごいじゃん」
トシキは、嬉しそうに笑った。
そして、俺を見た。
「父さん、元気?」
「ああ、元気だよ」
「そっか。良かった」
トシキは、あっさりと言った。
「血圧は?」
「…それ、最初に聞くこと?」
「大事でしょ」
トシキは、真面目な顔で言った。
「母さんから聞いてるよ。撮影で倒れたら、億単位の賠償金って」
「…ああ」
「ちゃんと管理されてる?」
「されてるよ…」
「ならいいけど」
トシキは、満足そうに頷いた。
カヨが、トシキの肩に手を置いた。
「トシキ、荷物、これだけ?」
「うん。必要最低限にした」
「偉いわね」
「母さんの教え通りだよ」
トシキは、誇らしげに言った。
俺は、二人のやり取りを見ていた。
(完全に、母子の世界…)




