トシキ
数週間後。
カヨが、撮影現場で言った。
「来週、トシキが来るわ」
「え、トシキが?」
俺は、少し驚いた。
「夏休みだから。こっちに連れてくるわ」
「そっか…久しぶりだな」
「ええ。でも、あんたと過ごす時間より、私と過ごす時間の方が長いけどね」
「…」
その時、エマが反応した。
「Toshiki? Your son?(トシキ?息子さん?)」
「Yes. He’s 13(ええ。13歳よ)」
「Oh my god! I can’t wait to meet him!(なんてこと!会うのが待ちきれないわ!)」
ルピタも、興奮した。
「I want to know how you raised such a great kid!(どうやってそんな素晴らしい子を育てたのか知りたいわ!)」
ジェマも、目を輝かせた。
「Kayo’s parenting methods must be incredible!(カヨの子育て方法、すごいに決まってるわ!)」
ソフィアも、頷いた。
「I need to learn from you, Kayo(カヨから学ばないと)」
カヨは、少し困惑した顔をした。
「別に、普通のことしかしてないけど…(I just do normal things…)」
「No! You’re amazing!(いいえ!あなたはすごいのよ!)」
四人は、口を揃えて言った。
俺は、遠くでその光景を見ていた。
(息子まで、カヨブームに巻き込まれるのか…)




