カルト
翌日。
撮影現場で、ソフィアが興奮気味に話しかけてきた。
でも、相手は俺じゃなかった。
「Kayo!(カヨ!)」
ソフィアは、カヨに駆け寄った。
「Last night, I tried your meditation technique! It was incredible!(昨夜、あなたの瞑想法を試してみたの!すごかったわ!)」
「Good. Keep practicing(いいわね。練習を続けて)」
「And I started journaling like you suggested!(それに、あなたが提案してくれた通り、日記も始めたの!)」
「That’s great(それは素晴らしいわ)」
ソフィアは、目を輝かせていた。
「Kayo, you’re my new role model(カヨ、あなたが私の新しいロールモデルよ)」
「Role model?(ロールモデル?)」
「Yes! I’ve never met anyone so disciplined, so focused, so…powerful!(ええ!こんなに規律正しくて、集中力があって、とても…パワフルな人、会ったことないわ!)」
エマ、ルピタ、ジェマも、近づいてきた。
「See? We told you!(ほら!言ったでしょ!)」
エマが、得意そうに言った。
「Kayo is amazing」
ルピタも、頷いた。
「She’s changed all of us(彼女が私たち全員を変えたのよ)」
ジェマも、同意した。
「We’re better people because of her(彼女のおかげで、私たち、より良い人間になったわ)」
四人は、カヨを囲んで、キャッキャと話している。
俺は、遠くでその光景を見ていた。
シュピーゲルが、横に来た。
「Kenichi, your wife has created a cult(健一、君の奥さん、カルト作ったぞ)」
「…カルト?」
「Yes. The Cult of Kayo(そうだ。カヨ教)」
シュピーゲルは、少し笑った。
「I’ve never seen anything like it(こんなの見たことないよ)」
「…俺もです」
俺は、小さく答えた。
(ハーレムルート、完全に、カヨのものになった…)




