1人飯
数日後。
撮影現場で、エマがカヨに話しかけた。
「Kayo, can we have lunch together?(カヨ、一緒にランチどう?)」
「Lunch? With me?(ランチ?私と?)」
「Yes! We want to learn more about you(ええ!あなたのことをもっと知りたいの)」
ルピタとジェマも、頷いた。
「We admire you so much(私たち、あなたのこと本当に尊敬してるの)」
「…Okay(分かったわ)」
カヨは、少し戸惑いながらも、了承した。
そして、四人は一緒にランチに行った。
俺は、一人、片隅で弁当を食べていた。
玄米。
蒸し野菜。
鶏胸肉。
「…」
シュピーガーが、横に座った。
「Kenichi, your wife is amazing(健一、君の奥さん、素晴らしいな)」
「…ええ」
「The actresses are all fascinated by her(女優たちが、みんな彼女に魅了されてる)」
「…そうみたいですね」
「She has this…presence. This strength(彼女には…存在感がある。強さがある)」
シュピーゲルは、感心したように言った。
「You’re lucky, Kenichi(君は幸運だよ、健一)」
「…ありがとうございます」
俺は、遠くでカヨたちを見た。
エマ、ルピタ、ジェマ。
三人とも、カヨの話を聞きながら、目を輝かせている。
(俺じゃなくて、カヨがモテてる…)
(これ、どういう展開…?)




