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ハリウッド・ケア

11.ハリウッド・ケア

ランチタイム。

エマたちは、おしゃれなカフェへ。

俺は、片隅で弁当を開いた。

玄米。

蒸し野菜。

鶏胸肉。

「…」

エマが、こっちを見ている。

「Kenichi, what’s that?(健一、それ何?)」

「My lunch…(僕のランチ…)」

「Why not join us?(一緒に来ないの?)」

「My wife made this for me…(妻が作ってくれたので…)」

「Oh…(あぁ…)」

エマは、少し困惑した顔をした。

その後、撮影再開。

アクションシーン。

レイが敵のアジトに侵入するシーン。

「Kenichi, run! Faster!(健一、走って!もっと速く!)」

シュピーゲルが叫んだ。

俺は、走った。

でも、息が切れる。

「Cut! Kenichi, you okay?(カット!健一、大丈夫か?)」

「はい…少し…」

「Take a break(休憩しよう)」

俺は、水を飲んだ。

ルピタが、心配そうに近づいてきた。

「Kenichi, are you alright?(健一、大丈夫?)」

「ああ、大丈夫…」

(優しい…!)

(ルピタさん、心配してくれてる…!)

(これは…!)

ルピタが、俺の肩に手を置いた。

「You need to rest more. Don’t push yourself(もっと休んで。無理しないで)」

(肌の触れ合い…!)

(これ、完全にフラグ…!)

その時、カヨが現れた。

「健一、血圧測るわよ」

「え、今?」

「今」

カヨは、血圧計を取り出した。

ルピタは、少し驚いた顔をした。

「Oh, your wife?(あら、奥様?)」

「Yes. I’m Kayo(ええ、カヨです)」

カヨは、にこやかに言った。

でも、目は笑っていなかった。

「Kenichi tends to overwork. I need to manage him(健一、無理しがちなの。管理しないといけないのよ)」

「Oh, I see…(あぁ、そうなんですね…)」

ルピタは、少し引いた。

カヨは、俺の腕に血圧計を巻いた。

ピピピピ…

「130/82。まあまあね」

「…ありがとう」

「今日の夕飯、野菜スープとサラダよ。カロリー抑えめ」

「…はい」

ルピタは、そそくさと立ち去った。


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