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僕が25歳の時に付き合っていた彼女に、職人になりたいから結婚は10年待ってほしいと言った!

作者: 七瀬





”僕が25歳の時に付き合っていた彼女に、職人になりたいから

結婚は10年待ってほしいと言った!”




・・・こう言ってもう直ぐ10年!

彼女はあの時、僕の事を待ってくれると約束してくれた。

それからも僕は彼女と連絡は定期的に取り、彼女と会える時は

彼女の居る街まで行って会っていた。



だから僕はてっきり彼女は僕と結婚してくれるモノだと思っていた!

でも? 僕が10年前に彼女にああいった日の3日前に彼女に呼び出

されて僕は愕然とする!



『”・・・ご、ごめん急で、”』

『でも何? こんな事初めてだよね?』

『”今日、どうしても会わせたい男性ひとが居るの!”』

『えぇ!?』

『”私と彼! 結婚してるの!”』

『はぁ!?』

『流石に、10年待ってほしいって都合良過ぎだろう? 君さ、彼女の

年齢知ってるか? 今、35歳だぞ! それまで待てくれって君は彼女

に言ったんだろうけど、男の35歳と、女の35歳ってかなり違うんだよ、

女は子供も産まないといけないしさ、彼女に我慢させ過ぎじゃないと想わ

ないのか?』

『・・・な、なんで知らない男にそんな事言われなきゃなんないんだよ、』

『”今は、彼女は俺の妻だ! 子供も産まれたばかりだし!”』

『えぇ!? こ、子供? 子供いるの?』

『・・・ううん、』

『他の女性ひと探すんだな! まだ君なら、若い女の子と出会いも

あるだろうしさ、もう彼女の事は忘れろ。』

『”アンタに言われなくても、そうしようと考えてたところだよ!”』

『・・・ごめん、尚次!』

『僕も悪かったんだ、すまない。』

『尚次もイイ女性ひと見つけて!』

『ううん、小鈴も幸せにな。彼女の事泣かせたら、許さないからな!』

『あぁ! これからたまにウチに遊びに来いよ、可愛い娘と遊んでくれ。』

『・・・そ、それは少し時間がかかりそうだ! でもいつか行くよ。』

『うん! 待ってるね。』

『あぁ!』

『じゃあな! 君がイイ人で良かったよ。今日は会えて良かった!』

『僕もだ! 彼女の事、頼んだぞ!』

『あぁ!』






・・・僕は軽い気持ちで、あの時彼女にあんな事を言ったんだと

凄く後悔と反省していた!

僕は当時、25歳で自分のやりたかった夢を叶えるために必死で

この10年頑張ってきたし、何の悔いもない日々を過ごしていた。

だから彼女も”何の迷いもなく僕を待ち続けてくれると信じていたんだ!”



だけど? 彼女はやっぱり違ったんだよな。

彼女の旦那に言われたように、”男の35歳と、女の35歳って違うんだ!”

言われてみたら? そりゃそうだと思った。

女性は、結婚、出産、子育てがあるし、、、。

そんな事、僕は何にも考えていなかったんだ。




・・・それにたまに彼女とは会えていたし、連絡も取っていたから、

彼女を疑う事は一切なかった。

でもまさか? ”彼女が結婚して子供も居るとは思っていなかったよ。”

勿論! 現実を突きつけられた時は、ショックだったし、今もまだ

頭の中が真っ白で何にも考えられないぐらい落ちこんでいるのだけど、

ただ漠然とだが、”彼女には幸せになってほしい”とは思っている!

口は悪いけど? 彼女の旦那になった彼は、イイ人そうだったし。

ココロが落ち着いたから? 一度! 彼女の家に遊びに行ってみようと

思っている。

彼女の娘にも会ってみたいし。





まあ、結果! ”彼女は僕を待ち続けられなくなり他の男性と結婚した。”

当たり前だけど、僕は新しい出会いを求めて次に行かなくてはいけなん

だと心から思う!

僕と幸せになってくれる女性ひとを見つけたい!

まだ見ぬ出会いを求めて、これから彼女を作れるように頑張るぞ!


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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