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宇宙人狼  作者: しすくん
1/1

1日目

ここは宇宙旅行の船。

今朝、事件は起きた。


まず、この船に乗っていたのは船長の山田船長。料理人の川崎さん。雑用係の五味さん。傭兵のソフィアさん。ロッド財閥のメアリーさん。メンタリストの大吾さん。会社員の田中さんと権蔵さんと私。同性愛者の鈴木さん。伝説の格闘家の吉田さん。そして探偵の小林さん。


船の部屋は客室が8室、食堂、広場、船長室、監視室、職員室、操縦室が1つずつ。船の前後に展望室がある。

朝、広場でタバコを吸おうとしたら大吾さんと山田船長と五味さんとソフィアさんが集まり、倒れている権蔵さんを見ていた。


船長は急いで権蔵さんの多分死体を包んで船長室へ運んでいった。

その後、全員が集まり、船長から説明があった。


「お客様のうちの1人が広場で殺されていました。この船には今いる私達以外の人間は出入りしていません。亡くなられたお客様の傷跡から、自殺では無いと分かりました。あまり言いたくは無いのですが、この中に犯人がいるでしょう」


「警備員は何をしてるのよ!あーー、パパに護衛を付けてもらうんだった!早く船を戻してよ!」


財閥嬢のメアリーさんは怒っていた。


「それと、ワープ装置が昨夜破壊された形跡があり、最寄りの基地まで数日は掛かります。傭兵と私で24時間警備をいたしますので、極力客室から出ないようにお願いします。」


一部の人は広場に残っていたが私は部屋へ急いで戻ろうと思ったが…これだけの人がいる中では犯人も動きづらいだろう。少しくらいなら何かわかるかもしれないし残るか。


メアリーさんと吉田さんは2人で部屋へ帰っていった。

吉田さんは多くの世界大会に出場していて戦闘力も高いから安全だと踏んだのだろう。


「人狼じゃないか?」


そう言ったのはメンタリストの大吾さん。


「最近、噂程度だが夜になった時だけ人を一瞬で殺せるほど強くなる半分狼の人間がいるらしい。…実は僕、夜、一度だけ人の本性を知れるっていう能力があるんすよね。だから、とりあえず僕、今日の夜誰かを探るんで。」


「おいおい!ちょっとマチナヨ⭐︎!ワチキは平和主義者!犯人探しでもするって言ってるの〜?」


同性愛者の鈴木さんが話した。


「皆様、落ち着いてください。警備体制は万全とは言えませんが強めております。鍵を掛けて客室へ居てくれれば安全で…」


「ん?…。船長さん、最寄りの基地まで何日でしたっけ?」


「えーと、計算すれば…7日。1週間です。」


「権蔵さんを除いて残りの人数は11人です。この中から人狼を引くと10人。でも、人狼は船長は生かすはずです。人狼だって船を運転は出来ないはずですから。なので人狼が夜、殺すのは船長を除いた9人。生き残れる人間は最終的に3人です。」


いやー、さすがの私、名推理。元人狼ゲームをやってたからかな〜。


「え?じゃあ、例えば人狼が今夜2人殺したらどうなるの?その考えは人狼が大人しく毎晩1人だけ殺した場合の話だよね?はーい、乙。」


クソ大吾め。キイイイイ!


「先月、私も対人狼の訓練は受けている。人狼は夜、人間を瞬殺できる能力を持っているがそれを使えるのも一度だけ。その考えは合っている。」


「え?で、でもでも、それなら3人は生き残れるから確率論で言えば…」


「人狼は賢い。必ず数人の仲間を連れて襲撃をする。ただ、人狼同士は敵対しているので人狼は襲撃する時1匹だ。ただ、人間側に協力者がいる。」


「えー?おかしくないカナァ?アチキ達殺される側の一部のヤツらが殺す側に加担してるってこと?⭐︎、ソレってマジ狂人ッテ感じ〜⭐︎」


「ああ。人間からはそう言われている。狂人は精神的におかしい。人狼に殺される可能性もあるのに人狼についていき人間達を撹乱する。人狼1匹に対して狂人は1、2人程度いる。」


すごい話し合いだ。


「じゃ、じゃあもしも狂人が1人なら〜、生き残った船長が頑張って逃げて通報とか…」


「仮に狂人が1人だとしても基地についた瞬間船長は人狼と狂人にボコられる。狂人が2人居た場合でも結果は変わらない。」


「な、ならどうするの?」


大吾、敗北。メンタリストHAIBOKU。


「とにかく、知識のある傭兵と話し合って私が明日、どうするかを考えます。食堂での食事は全員同時刻に行います。」


私は部屋へ戻った。

部屋で過ごすのは少し怖いような安全なような。


人狼なんていない…。いないでくれ…。うん!ただの犯罪者かも知れないし。狂人なんていないよ…。


今日多く話していたのは山田船長、傭兵のソフィアさん、メンタリスト大吾に同性愛者の鈴木さんくらいか。

逆にあまり話していない他の人は少し怪しいな…。


私は食堂へ向かう時間になったので食堂へ向かった。

食堂へ向かうと船長が机の上に突っ伏して倒れていた。


「船長!!」


「ううぅ…」


「大丈夫ですか!?」


「ああ…。それが…腹痛で…」


私は船長を放り投げ注文に向かった。


「へい!コック川崎にお任せだい!」


「じゃ、カレー特特盛盛で。」


数トンのカレーが出て来た。

数分後、私の机には探偵の小林さん、財閥嬢のメアリーさん、伝説の格闘家吉田さんが集まった。


「もう夕方ですね。」


小林さんが話しかけて来た。


「そうですね。出来れば護衛について欲しいですけど…」


「ソフィアさんは何してるんでしょうかね」


船長と傭兵のソフィアさんは2人で話していた。


「私が警備できるのは1人だけだ。それ以上は守れる可能性がかなり下がる。」


「人狼は私を殺さないはずだ。君は客室を守っていてくれ。お客様にも協力を要請しておく」


「…そう言えば吉田さんは大丈夫なんですか?」


「…私は、怖いから夜会った人は捻り潰しますね。」


こっわ。


「小林さん、探偵なんですよね。なんか推理とか出来ないんですか?」


「そうだな…。毎朝、誰かが殺されていたら何かしら分かるかもしれない。例えば殺された人の正体とかね。ふふ」


小林、死人に頼りすぎ。


「メアリーさんは何かできる?」


「んー。パフェを食べられるかな〜」


ガクッ。ふざけてんのか?このガキは。

その時、船長が話しかけて来た。


「明日より、投票を開始します」


「何の投票ナノヨ!⭐︎ウッフン!」


「処刑者です。」


「は?いやいや例えばですけどもしも処刑したのが人狼でも狂人でも無かったらどうする気なんすか?そこらへん考えて発言を…」


「恐らくですがこのまま基地へ着くまで待っていた場合、最終的に全員が殺されます。なので多少のリスクを取ってでも人狼を処刑する可能性に掛けた方がいいとこちらで決定したしました。ですが勿論無意味な処刑はだめです。何かしらの手がかり、話し合いで決めようと思います」


「そこで、私が船長と話したのは皆様それぞれの特技を活用してなんとか人狼を炙り出しましょう。メンタリストの方なら毎晩一度だけ人の本性がわかる…など。吉田さんは言わずもがな臆病者ですが逆を言えば会った人全員を殺す。などなど能力が無い方達も話し合いの時などで協力して明日から人狼を探して参りましょう」


夜。

お風呂も済ませてベッドへ入った。

あとはおやすみ。

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