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反逆者  作者: 露崎夏草
「反逆者」風花中学校1年生編
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第四話 「転校生?」

 あの戦いが終わってから夏休みが入った。特になにかする訳でもなく自堕落過ごそうと思ったが少しはチームのために鍛えておいて戦力になるかと思い、自分が苦手なパワーを高めたい。そういう時は、高嶺先生にお願いすると良い。彼は唯一、生徒に寄り添って一緒に鍛えてくれている。しかも彼は分析能力に長けており、一度見たものでわかりやすく解説してくれるからありがたい。最近はよく、圭吾と同じ時間に会うことが増えた。圭吾は大庭に負けたふりをしていて大庭大和が狂者に挑み、両者共に弱ったところを攻めるつもりだったが大和が死んだのでうまくいかなくなったらしい。そして、卑怯な手を使うよりも実力第一に考えて今も同じ教室で修行をしている。


圭吾「お前さ、よくここに来るんだ?確か狂者の中間管理職みたいなもんだろ。だったら鍛える必要なんてないじゃないか。それなのにどうして。」


野乃「野乃は少しでも役に立ちたい。もし、楓木が政府になった時は、それに全力を尽くす。でも…。」


圭吾「でもってなんだ。」


野乃「楓木のやり方じゃ平和な世界は訪れない。今のこのシステムを壊す必要があるのに楓木はきっとこのシステムのままで行くでしょ。そしたらまた、多くの人が傷つく…。」


圭吾「それはそうだ。しかし、ほとんどの奴が今のシステムを気に入っている。だから楓木が勝っても負けてもこれは続くだろが楓木には負けてもらう。なぜなら俺が勝ち、このシステム終わらせるからだ。」


野乃「!?」


圭吾「話を聞いてもらって悪かったな。お前もそう深く考えんなよな。」


そう言って圭吾は教室を出て行った。圭吾なら信頼はできる。口は悪いが根はいい奴だからね。


 家に帰り、親と話すことなく自分の部屋に入ってベットに飛び込んだ。


野乃(自分ができることをやりたい。もし、私がチームを作れるなら…。)


そう思いながら眠りについた。


◇2030年9月2日 県立風花中学校◇



 今日から2学期が始まった。朝の時間は、特に勉強をするという訳でもなくただぼーっと窓の席を眺めていた。私の席は、窓際の一番後ろであり基本何をしていてもバレない。これはある意味ルーティンなのかなと思いながらゆったりしているとチャイムが鳴り、朝のホームルームが始まった。担任が来て色々話し始めたがほとんど聞いてない。しかし、転校生がこのクラスに来ることだけは分かり、目を見開いた。


担任「えー、今日から皆さんの仲間もしくは、敵になります。春先シオン君です。えー、席は野乃の隣が空いてるからそこに座って。」


野乃(は?あれよくよく見たら隣いなかったんだ。夏休み前はいた気がしたんだけど。)


春先シオンと名乗る男は先に座る前に私の方を向き、笑顔で


シオン「よろしくね。」


と言いました。春先シオンは、七三分けの黒髪でかなり整った顔立ちをしている。身長も私より15cm高い、172cmだと思われる。


野乃「昼休みか放課後にこの学校を案内したあげよっか。説明されるよりも見た方が覚えられるからね。」


シオン「とっても助かるよ!転校初日で初めて来たからなんもわかんなくてさ。優しい人がいてよかった〜。ところで名前を教えてくれないかな。」


野乃「あ、教えてなかったね。私の名前は深雪野乃って言います。野乃って呼んでね。」


シオン「わかった。これからよろしくね」


◇放課後


 私は、シオンを連れて校舎の中と外を案内している。案内すると言ってもごく普通な中学校だから説明することもないんだけど。シオンはこの学校に興味を持ったらしい。


シオン「あの修行室と使われる教室に行きたい」


野乃「あ、いいよ。そこの角を曲がれば着くよ」


教室に着くと私はふと疑問が口から出てしまった。


野乃「なんでさっき嘘ついたの。」


シオン「え?」


野乃「さっきは初めて来たと言っていたけどあれ嘘でしょ。普通なら修行室があるなんて知らないはず。あなた何者?」


シオンは不敵に笑みを浮かべた後、大笑いした。


シオン「あ〜あ。バレちゃたらしょうがないよね。実は、7月22日の戦いがあったでしょ。最初の方は見てなかったけど終盤はよく見た。名前は知らないけど反逆者のリーダーが撃たれる場面は感動しちゃったんだよね。こんなに面白い試合があるのかって。本当は地元の学校とここで迷っていたんだけどあの場面が決め手になってここに転向することに決めたんだ。俺はあのリーダーの意志を継いで反逆者を作ろうと思う。」


野乃「あなたが作る反逆者は、何のために存在するの?」


シオン「そりゃ〜、今のこのクソ制度を壊すためだよ。」


野乃は唖然とした。この人なら楓木や圭吾にはできないことができるかもしれない。考えるよりも先に口が動いていた。


野乃「野乃をあなたが作る反逆者に入れてくれませんか。私はなにもできない能無しかもしれないけどきっと役になってみせるから、だからお願いします」


シオン「なに言ってんだか。はじめから仲間に入れるつもりだったから案内を受け入れたんだろう。興味がないやつにはわざわざ近づいたりしないわ。狂者のリーダーに俺から言っとくから心配すんなよ。」


シオンはそう言って離れようとしたが、もう一言伝えた。


シオン「俺は圭吾を仲間に入れる。絶対にな!」


私はシオンの強さを知らないが圭吾の強さはわかる。もしかしたらここで終わるかもしれない——。

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