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オモイデレシピ  作者: 澤中雅
レシピ6 ココロノリョウリ
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ユウスケトキコウシ

アクセスありがとうございます!



「いってらっしゃーい」


 週末、理事長から連絡がありついに初登校を迎えた早朝、カナンに見送られてソフィの運転する黄色いビートルで優介は学院へ。


「いよいよですね、優介さん」

「そうだな」


 運転しつつ緊張気味のソフィに対し、気負いもなく相変わらずな優介。


「料理学校ってどんな授業をするのでしょうね?」

「さあな」

「まずはジュダインさまのところへ挨拶に行って、その後クラスへ案内されて……自己紹介などするのでしょうか?」

「どうだろうな」

「何を話せば良いんでしょう? 優介さんは何か考えています?」

「その時に考える」

「……あの、やはり迷惑でしたか?」


 素っ気ない返答が続きソフィは肩を落とす。

 共に住み始めて数日、優介とはほとんど顔を合わせていない。まあ食事や買い出しで会話をすることもあるが基本自室に引きこもり。

 カナンは時差ボケや緊張もあるから仕方ないと楽観的だが、やはり強引すぎたかと反省してしまう。


「迷惑だと思うならとっくに俺が出て行っている」

「そこで追い出す、と言わない辺りが優介さんですね」

「順番はどうあれ、転がり込んでいるのは俺の方だ」

「では迷惑じゃないと?」

「そう言ったはずだ」


 面倒気な返答もソフィは安堵。

 この数日間、寝食を共にして改めて優介の良さを知った。

 傍若無人のように見えるが常にレディーファースト、自分たちへの気遣いも心がけてくれて男性と過ごしていると思えないほどだ。

 今までメイドとしての修行で異性とお付き合いをしたことのないソフィだったが、人伝に聞いていた男性の評価と随分違う。

 そして、驚くほど惹かれていく自分の気持ちに――


「おい」

「ひゃい!」


 突然呼ばれてソフィは奇妙な返事を返してしまう。


「……ひゃい?」

「いえ! はい、なんでしょうっ?」

「俺たちがいない間、カナンは何してんだ」

「ああ……あの子はお仕事です」

「仕事?」

「はい。そう言えばまだ説明してませんでしたね。カナンは日本で言う料理タレントでして」


 学院を卒業してすぐカナンは世界中で行われる料理コンクールに出場し新人の部で勝利を収め続け、高い技術と可憐なビジュアルで注目を浴び故郷を中心にテレビや雑誌などで紹介されていた。

 その功績を知った日本のテレビ局から料理の超人のオファーがあり、優介達と出会った。

 以来、フランスと日本を行ったり来たりでソフィはメイド件マネージャーとして仕えていたらしい。


「優介さんがフランスにいる間は日本へは行かず、今まで出来なかったお仕事をすることになってます。旦那様のお仕事に同伴し、晩餐の料理をしたり後は講演会など」

「…………店を持とうとは思わないのか」

「どうでしょう……? 今のところは色々な料理人と出会いながら世界を知りたい、と言ってますが」

「そうか」


 会話が止まり車内は静まりかえる。

 同時にソフィの頭にある疑問が浮かび。


「あの……優介さんは――」

「俺は寝る。着いたら起こせ」

「……はい」


 質問しようとするも目を閉じられてしまい、聞けずに終わった。


 ◇


 学院に到着し、理事長への挨拶を済ませた二人は第四調理室――つまりクラスメイトの集う教室へ。


「キミ達も知っていると思うが今日から共に学ぶ生徒を紹介する。さあ、自己紹介を」


 担任講師に促され、講師用キッチンの前でカナンよりプレゼントされた黄色いラインの入った白い調理服を着たソフィが一礼。


「ソフィ・カートレットです。料理人としては素人ですが、本日よりみなさんの一員として、よろしくお願いします」


 多少緊張気味の挨拶にパラパラと拍手が起こる。一年前、首席卒業し現在プロの料理人として活躍するカナンとの関係を知っているのか、同じ名字に驚く者は少ない。

 いや、それよりも二二名の生徒らの感心はソフィよりも隣に立つ優介に向いている。

 理事長自ら推薦し、特例待遇を受けた日本人はいったいどのような料理人か。見極めようと鋭い視線が向けられる中――


「鷲沢優介だ」


 実に端的な挨拶。頭を下げないだけでなく面倒げな態度に一同唖然。


「……優介さん、他には?」

「ねぇよ」


 微妙な空気にソフィがフォローするもむしろ苛正しく返され見事な悪循環。


「ま、まあお互い料理人を志す者同士、切磋琢磨して――」


 これには担任講師も慌てて取り繕うも既に遅し。


「ふっふっふ、ずいぶんなご挨拶だね」


 騒然となる生徒らの中、最後尾に座っていた一人の少年があえて聞こえるように呟く。


「さすがは理事長殿のご推薦する料理人だけあり、度胸はあるようだ」

「……なんだテメェは」


 睨みつける優介に臆することなく少年は立ち上がり優雅な一礼。


「これは失礼。ボクはカルロス・フランツェ、キミと同じ一七才さ。ユウスケ・ワシザワ、フランスへようこそ」

「誰も名前なんざ聞いてねぇ。言いたいことがあるならさっさと言え」

「カルロス、止めなさい」


 一触即発な二人に講師が止めに入る。


「おっと講師殿、ご安心を。ボクはただ彼と交友を深めようとしているだけのこと」

「そ、そうか……」


 カルロスに微笑され講師はあっさり引き下がった。


「優介さん、落ち着いてください」


 その間にソフィも優介を宥める。


「黙ってろ」

「ですよねぇ……」


 端的な拒否にやはりあっさりと降参。

 だがソフィとしては関わりたくなかった。入学初日に問題を起こすこと――よりも、このカルロスと言う少年に。

 実は調理室に入ってからずっと気になっていた。

 年齢、国籍とバラバラな生徒の中で一際目立つ容姿。

 肩まで伸びるブロンドは女性ですら羨ましく思うほど美しく、切れ長の瞳と彫刻のような均整ある顔立ちにも関わらずとろけるような笑み。


「さて、ユウスケ・ワシザワ。キミの噂は聞いている、あの理事長殿のお目に掛かり、そしてカナン・カートレットも認める素晴らしい料理人だとね」


 一八〇近い長身に優介に向かって歩み寄る姿は紳士的で、どこかの国の王子様のよう。

 だが何より目を引くのはその調理服。

 みなが白く普通の調理服なのにも関わらず、何故かカルロスだけあのナポレオン皇帝を彷彿とさせる奇妙な調理服を着ていた。

 ソフィの予想通り生徒一同、講師すらも関わりたくないと目を反らしている。


「だがしかし、ボク達は本当のキミをよく知らない」


 つまり奇人臭がするので関わりたくないのに。


「どうだろう? ここは一つ、挨拶代わりにキミの料理を見せてくれないか?」

「上等だ」


「……あ~もぅ」


 ソフィの願いは空しく優介は関わってしまった。


 ◇


 カルロスの提案により最初の授業を潰して優介の料理お披露目会が始まった。

 貴重な時間を無駄にするにも関わらず、やはりどのような料理を作るか、どれほどの腕前か気になっていたようで他の生徒らは異議を唱えず見守るようで。

 諦めたように無言を貫く講師を余所に、カルロスは優介と対峙し両手を広げた。


「ではユウスケ・ワシザワ、オムレツを作ってもらおう!」

「オムレツ……ですか?」


 そのお題は意外にも普通で、単純な料理にソフィは首を傾げる。


「おっと美しいお嬢さん? オムレツを舐めてはいけないよ」

「お嬢さんって……私の方が年上なんですけど……」


 ウィンクをされてつい関わってしまったことを後悔するソフィに優介はため息一つ。


「なるほど。簡単なようで奥深い料理で俺を見極めるつもりか」

「その通りさ! 特に本場フランスには一千種類にも及ぶオムレツ料理が存在する、オムレツはフランス料理の基礎中の基礎、しかしそれ故難しい料理でもある。果たしてキミがどのようなオムレツを作れるか楽しみにしているよ」


 と、微笑みかけてカルロスは優介から離れて何故かソフィの隣に。


「……どうして私のところへ来るんです?」

「いやなに、キミもまたボク達の新しい仲間、交友を深めようと思ってね」

「どうしましょう……凄く嫌です」

「はっはっは! 美しいだけでなく奥ゆかしいんだね。なんて素敵なレディなんだ!」

「…………優介さ~ん」


 マイペースすぎるカルロスにソフィは助けを求めるが、優介は既に集中しているようで聞こえていない。

 邪魔をするわけにもいかず耐える選択をしたソフィが見守る中、優介はカルロスの用意した複数の卵を手に取っては別の卵に手を伸ばし、時には窓に向けたり尖端を舐めたりと繰り返す。


「何をしているんでしょう……?」


 その奇行にソフィが思わず首を傾げてしまう。


「卵の鮮度を調べているんだよ」


 すかさずカルロスが笑顔で返答。関わりたくないが気になるのでソフィは改めて質問。


「……あれで鮮度が分かるんですか?」

「ふふふ、一般的に新鮮な卵はカラの表面がざらざらとして光沢がないもの。他にも尖端を舐めれば冷たく感じたり、透かせば全体的に半透明で明るく見えるのさ」

「そうなんですか……勉強になります」


 感心するソフィを余所に、納得のいく鮮度の卵を三つ見つけた優介は軽やかな手付きでボウルに割っていく。


「卵黄、濃厚卵白、水様卵白と三段階に盛り上がった新鮮な卵だね。まずはさすがと言っておこう」


 取りあえず目利きは完璧のようでカルロスは賞賛。


「しかし次はどうかな」

「次……ですか」


 意味深な言葉にソフィが反応している間に優介は手早くかき混ぜ、バターで味付けを加える。その手付きに傍観していた生徒や講師からため息が漏れた。

 だがフライパンを用意しようとキッチンの収納棚を空けた優介の手が突然止まった。


「さて、彼は見抜けるかな?」

「フライパンに見抜くも何もないと思いますが……」

「おや? ソフィくんはどうやら知らないようだね。オムレツはとても繊細な料理、他の料理を作ったことで傷の入ったフライパンでは表面が滑らかにならない。だからオムレツを焼く時は絶対に専用に鍛えたフライパンを選ばないとダメなんだよ」

「またまた勉強になります。でもフライパンなんてそんな数入ってないのでは……」

「ボクがダミーを二〇個ほど用意しておいた」

「…………性格悪いですね」


 ソフィが呆れるように同じフライパンが大量に収納された棚から優介は面倒気に一つ一つ取り出していく。


「やれやれ……ようやく見つけた」

「ほう? よく分かったね」


 コンロの上に置いたフライパンは正解のようでカルロスは小さく拍手。


「しかしここまではほんの余興、果たしてボクを満足させることが出来るかな――ユウスケ・ワシザワ!」

「……どうしてあなたを満足させないといけないのですか」


 一人テンション高いカルロスに小さく突っこみを入れるソフィ。


「オムレツを作るのにもっとも重要なファクター、それは焼き方! 外は果てしなくまろやかに、そして中身は柔肌の如くトロトロの半熟にするには高等な技術が必要! 更には美しい表面を演出するには菜箸やフライ返しなどもってのほか! フライパンを持つ己の左手のみで巻き上げ、卵を返さねばならない!」


 カルロス曰く、とにかく難しいようでソフィは一応息を飲む。


「さぁユウスケ・ワシザワ! 果たしてキミにその高等技術が――な、なんとっ!」


 予想通り心配なく、優介はフライパンを持つ左手のみで簡単に卵を返し焼き上げていく。

 余りに簡単に熟すのでカルロスが大げさなだけと思うが、やはり難しいようで生徒や講師が思わず拍手。


「上がりだ」


 白い皿に乗るオムレツを優介が差しだし、何故か代表としてカルロスが試食。


「さすがはユウスケ・ワシザワ! 素晴らしいオムレツだ!」


 結果、見た目同様味も完璧だったようでカルロスは絶賛した。


「さぁみんな! 我が永遠のライバル、ユウスケ・ワシザワのオムレツを食べてみてくれ! ホッペが蕩けてしまうよ!」

「……誰が永遠のライバルですか」

「まるでどこかのバカを見ているようだ」


 どこまでもお調子者なカルロスにソフィがため息を吐き、優介は母国にいる友を懐かしんだ。


 ◇


「二人ともお疲れさま。取りあえず初日を終えた感想は?」


 放課後、帰宅しようと駐車場へ着いた優介とソフィを迎えたのはカナン。

 何でも仕事を終わらせたついでに立ち寄ったらしいが、どうやら気になって仕方がないらしい。

 呆れる優介を余所にソフィは笑顔で一日の報告。

 しかし優介のことばかり、高い技術を目の当たりにした生徒らに一目置かれ、更には栄養学の授業も優秀だったとまるで自分のことのように熱弁した。

 そんな姉を微笑ましく聞いていたカナンだったが、カルロスの話題になると表情をゆがめてしまう。


「そう……カルロスに絡まれたの」

「知ってるんですか? カナン」

「まあね……通ってた時の同期だもの。なんて言うか……大変だったわね」

「ええ……とっても」

「でもさすがねユウスケ。カルロスはバカだけど料理の腕は確か、特に包丁技術に関しては……言いたくないけど私と同等。どうして彼が最低クラスに所属しているか不思議なほどよ」

「え? ただのバカな子ではないんですか?」

「ソフィ……よっぽど嫌いなのね」


 珍しく素で毒舌を吐くソフィに同情しつつカナンは苦笑する。


「とにかく、腕前は学院でも五指に入る彼を唸らせるなんてやるじゃない、ユウスケ」

「どうでもいい。さっさと帰るぞ」

「……そうね。私も会いたくないし――」


「やあ! そこにいるのは我が永遠のライバルユウスケくんじゃないか!」

「ヒィッ!」


 どこからともなく聞こえたカルロスの声にカナンは条件反射で優介の背に隠れた。

 しかし既に遅く、にこやかに歩み寄るカルロスの笑みが更に深まった。


「キミはカナン・カートレット! 我が永遠のライバルじゃないか!」

「さっき優介さんにも同じことを言ってましたよね……」

「実にあのバカに似ている」

「もしかしてボクに会いに来てくれたのかな? うんうん、とっても嬉しいよ」

「誰がアナタに会いくるか! ワタシはソフィとユウスケを――」

「相変わらずの照れ屋さんだね。ふふ、さぁ……ボクの胸に飛び込んでおいで!」

「ギャー! 寄るな変態ー!」

「鬼ごっこかな? いいだろう! あははは、待て待てー!」


「いやぁぁぁっ! 気持ち悪いぃぃぃっ!」


 長い付き合いでカナンが初めて見せる、全力の拒絶と走りにソフィは同情の視線を送る。


「カナン……在学中に何をされたんですかね?」

「元気があっていいじゃねぇか。さて、いい加減俺たちは帰るぞ」

「優介さん……カナンをほおって」

「お前はあの鬼ごっこに混ざりたいのか?」

「カナン、あなたは強い子よ」

「……お前もえげつないな」


 笑顔で妹を犠牲にするソフィに呆れつつ車に乗り込もうとする優介だったが――


「ユウスケ・ワシザワ、こんなところで奇遇だな」

「…………うぜぇ」


 背後からの呼び止めに優介の眉間にシワが寄る。


「今帰るところか。ちょうどいい、キミに会いたかったんだ」


「俺は会いたくもなかったがな」

「フランス語が話せたのか。なら、先日の言葉も理解している……これは失礼」


 全く心ない謝罪に苛立ちつつ優介が振り返ればロイ・シュタイナーを先頭に数人の男女が立っていた。


「で、大勢で俺に何のようだ」


 だがそこは優介、怯むことなく不適に対応すればロイはクスクスと笑い

「いやね、残念だと思って。せっかくキミにフランス料理のレベルを教えてあげようと楽しみにしていたのに、まさか別のクラスになるなんて」

「そりゃどうも」

「しかし驚いたよ。理事長のご厚意を蹴ってわざわざ最低クラスに入ったんだって? なるほど、賢い選択だ。キミは自分の立場を分かっている。そうだろう?」

「確かに。自ら落ちこぼれクラスに入るんだ」

「随分と活躍したみたいだけど所詮は底辺の背比べよね」

「ホントに残念だよ。ボクらが手ほどきしてあげようとしてたのに」


 ロイが同意を求めれば取り巻きから笑いが起こる。


「あなた達は……!」

「賢い選択か……確かに」


 その態度にさすがのソフィも我慢できず怒りを露わにするが、渦中の優介は苛立つどころか余裕の笑み。


「テメェらと同じクラスにならなくてよかった。バカがうつる」

「「「な――っ!」」」


 ふてぶてしい物言いに笑いが消えるが優介は構わず続けた。


「用件はそれだけか。実にくだらない時間をありがとよ」

「キサマ……!」

「定食屋の料理人の分際で!」


 どこまでも余裕の優介に屈辱からロイらが睨みつける。

 それでも目を反らすことなく平然とする優介に一触即発の空気。


「優介さん……これ以上は――」


「――おやおや、穏やかな空気じゃないね」


 ソフィが止めようとするも、空気を読まない明るい声。


「「「げ……」」」


 いつの間にか戻ってきたカルロスにみな渋い顔をするが、当の本人は気にした様子もなくロイを見つけるなり満面の笑み。


「これはこれはロイくんじゃないか。元気にしていたかい?」

「あ……ああ」

「うんうん、元気なことは良いことだ。どうかな? 久々の再会を祝して、ボクとティーでも」

「……いや、ボクは忙しいんだ」

「そうかい? とても残念だね」


 本当に残念そうなカルロスと目を逢わせないようにロイらは逃げるように去って行く。


「ふふ、本当に忙しいんだね」

「あの……本気で言ってます?」

「もちろんさ! ボクは常に本気の貴公子!」

「意味が分かりません……ですが、助かりました」


 肩を落としつつも、カルロスが来なければ乱闘騒ぎが起きても不思議じゃない状況だっただけにソフィは胸をなで下ろす。


「優介さん、お気持ちは分かりますが……もう少し穏便に」

「何の話だ」

「ですから……もういいです。では帰りましょう、カルロスさんもごきげんよう」

「うむ! ではまた明日!」

「優介さん……? 帰らないんですか」


 カルロスに見送られ車に乗り込むソフィだったが、車に乗ろうとしない優介に首を傾げてしまう。

 そんなソフィとカルロスを交互に見つめ、優介は面倒げに呟いた。


「カナンはどうした」

「…………あ」


 その頃のカナンは。


「うぅ……気持ち悪いよぉ……怖いよぉ……ソフィ助けてぇ……」


 草むらに身を潜め姉の助けを祈っていた。




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