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オモイデレシピ  作者: 澤中雅
レシピ1 サンニンレシピ
18/365

アイジョウタコサン8/8

アクセスありがとうございます!



「うっす鷲沢! なんか俺に用があるって聞いたけどどうかしたか?」

「悪いな、部活終わりで疲れてるだろ」

「いいって。お前にはいつも美味い飯食わせてもらってるから気にするな」

「その美味い飯を食わせてやる。適当に座れ」

「え、マジッ? いや~今日は定休日で諦めてたから嬉しいぜ」

「ついでだ。白河にもめぐんでやる」

「俺の扱い酷くね……?」


 肩を落としながら孝太も琢磨と同じテーブル席に腰掛け、そこへ優介は朱色の重箱を持っていく。


「弁当? 俺としては天丼の気分なんだけど」

「贅沢言うな。実はお前の大会に持たせてやろうと作ってやったんだが、試作品が二つある。その試食を頼もうと呼んだんだよ。もちろん金はいらねぇ」

「マジでっ? それはメッチャ嬉しいわ」

「同じ材料で同じおかず。ただコンセプトが違うんだが……まあ食ってみろ」

「よくわかんねぇけどいいや。いただきまーす!」

「ちなみに白河は五〇〇円払え」

「なんでっ!」

「うるせぇさっさと食えモルモット」

「やっぱり酷いっ!」


 涙目ながらも孝太は琢磨と共に用意された取り皿でお弁当をつまみ始めた。


「ウマッ! さすが鷲沢だよな」

「たしかに美味いが……なんで五〇〇円……」

「千円にするか」

「なんで値上がりっ?」


 などと口にしながらも二人は黙々と(ほとんど琢磨が)食べ続け、程なくして重箱は空になる。


「相変わらずいい食いっぷりだ」

「まあ水泳やってるからな。水ん中は抵抗力あってとにかく腹が減るんだ」

「ならもう一つくらい食えるだろ」


 そして朱色の重箱を下げて、今度は藍色の重箱を用意した。


 ◇


「まさか……リナのお弁当と食べ比べさせる気なの?」

「正解です」


 その事実にリナは怒りに立ち上がるも愛に睨まれて思いとどまった。


「……酷い。そんなの師匠の方が美味しいに決まってるよ……」

「当然でしょう。ですが、優介さまがただあなたを傷つける為にこのような行いをすると思いますか?」

「……それは」


 愛に諭されてリナは目を伏せる。

 口も目つきも態度も悪い優介だが、無理を言ってお願いした自分に最後まで付き合ってくれた。言い争っても投げ出さず、丁寧に教えてくれた。

 そんな人が何の意味もなくこのようなことをするハズがない――僅かながら師弟として過ごしたリナも充分理解できた。

 ただ意図が分からない。どうして結果の分かる食べ比べをさせるのか。

 しかもよりによって琢磨にさせているかが分からない。


「もうすぐ分かります。あなたの師匠はただ美味しい料理を作るのではなく、とても優しい料理を作るお方だと……ね」


 そんなリナを愛は最後まで優しく諭した。


 ◇


「…………これ、マジでお前が作ったの?」


 藍色の重箱を開けた孝太は首をかしげてしまう。


「誰だっていいだろ」

「いや、でもさ……なあ綿引?」

「……ちょっと信じられないな」


 琢磨も同じ気持ちなのか苦笑している。

 同じ材料で同じおかず、なのに最初のものに比べてその出来栄えはあまりに酷すぎた。

 それこそ同じ人物が作ったものとは思えない。


「コンセプトが違うって言っただろ。いいからさっさと食え」


 それでも優介に睨まれて二人は仕方なしと箸を伸ばす。


「……なあ? このたまご焼き、ガリってしたの入ってるけど」

「カルシウムたっぷりのたまごの殻だな」

「しかもこのから揚げ、見た目焦げてんのに中が生焼け」

「油の温度が高すぎだな」

「…………気のせいか、おにぎりの中に飴玉入ってるけど」

「それはメロン味だ。他にもみかんやパイナップルもある」

「こんなもん食えるかっ!」


 たまらず孝太が叫んだ。


「嫌がらせか? なんの嫌がらせだ? ありえねぇ! お前の腕でこんなの作るなんて嫌がらせ以外なんでもねぇよ!」

「白河ありえねぇ……」

「お前がありえねぇんだよ! 綿引もそう思うだろ?」

「たしかに……これはさすがに俺でもキツイ……」


 表情を歪めて琢磨も箸を置いてしまう。


「なあ鷲沢、これは何の冗談だ?」

「冗談でもなんでもねぇ。コンセプトが違うっつったろ」

「そのコンセプトってなんだよ」


 二人の批判の視線を浴びながら優介はほくそ笑む。


「少しそうだな……好きな女が一生懸命作ったって感じを想像してみろ」

「熱でもあるのか?」


 ありえない発言で心配するように孝太が告げるが優介は無視。


「綿引、想像しろ。この弁当は好きな女がテメェを想いながら一生懸命作ったんだ。それでも食えねぇか」

「好きな子……か」


 孝太と違い、琢磨は素直に目を閉じイメージする。


「…………なるほど。面白いコンセプトだ」


 そして再び箸を手に取り、たまご焼きを口にした。


「……不味い」

「だろうな」

「でもな、なんでだろうな……?」


 今度はポテトサラダを口にする。

 ゆっくりと咀嚼して、味わうように飲み込んだ。


「不味いけど……嬉しいわ。俺のために作ってくれたって思うと、なんか嬉しい」

「お前すごい想像力だな」


 その様子に呆れる孝太に、琢磨は恥ずかしげな笑みを浮かべた。


「最近似たような弁当食ったことあるんだよ。同じおかずが入った弁当。さっきのみたいにメッチャ美味いわけじゃなくて、この弁当みたいに斬新なものじゃない普通に美味い弁当だった。でも、鷲沢に言われて想像してみると……なんかこの弁当の方がその子らしいって思えた」

「そうなの? つーかお前、好きな子いんの?」

「ちっこくて危なっかしいけど、元気はあり余ってて可愛い子だよ」

「へぇ……惚気だねぇ」

「うるさいな。でも不思議だよなぁ、前に食べた弁当はその子が持ってきてくれたのに、なんかこの弁当の方がその子が作ったみたいに感じる。不器用なのに一生懸命頑張って、好奇心旺盛だから色々試して、結果的に美味くないけど……嬉しいわ」

「……俺にはやっぱり不味いだけだが」

「白河は想像力乏しいな。想像してみろよ、例えばこのウィンナーとか」


 もう一度口にしてやはり顔をしかめる孝太に向けて、琢磨はウィンナーを摘み上げた。


「多分タコさんにしようとして深海魚みたいになってるけど……でも、いつかちゃんとした八本足になるって思えば楽しみにならないか?」

「まあ……ちょっとずつ上手くなればいつかはなるだろうな」

「だろ? それが好きな子だぞ。自分の好きな子が上手くなるまで自分の為に作ってくれるって想像したら嬉しいだろ」

「そりゃあ好きな子だもんな」


 妙に説得力のある琢磨の言葉に孝太も頷くしかない。


「料理に大切なのは、技術でも食材でもない」


 二人のやり取りを静かに聞いていた優介が立ち上がった。


「食す者に喜んでもらいたい心、それがもっとも大切だ。心なんざ関係ないと笑うかもしれないが、心で作る料理こそ食す者の心にいつまでも残る。それが愛情ならなおさらだ」


 そのまま居間へと向かう優介に孝太は首をかしげるが、琢磨は真剣な表情で聞いている。


「白河にはただ不味い弁当でも、綿引にとっては嬉さがある。当然なんだよ、その弁当にはお前に対する想いが詰まってるんだ。せっかく伝授してやったのに気持ちが暴走して無茶苦茶な味付けにしたようだが、お前に喜んでもらいたい心がその弁当には詰まってる」


 そして居間の前に立ち止まり


「綿引、お前はそのウィンナーが八本足になるのを楽しみだといったな」

「……ああ」


「なら食わせてやるよ。まあ、ちゃんと八本になってるかは知らんがな」


 戸を開けた。


 そこには恋愛コンビに挟まれる形で、お弁当の包みを持った女の子が泣いている。


「やっぱりいたんだ」


 だが琢磨は驚くことなく、リナに向けて微笑んだ。


「気づいてたのか」

「鷲沢らしくないこと言ってたし……この弁当があったから」

「そういうことだ、バカ弟子」

「……うん。ありがとう……師匠」


 小さく頷くリナの頭をポンと叩き、優介は微笑む。

 その微笑みは、成長した弟子に満足する師としてのものだった。


「ならこれで授業は終わりだ。後は好きにしてよし。恋、愛、客が帰るまで表にでも出てろ。帰ったら片付けだ」

「ほーい」

「わかりました」


 そのまま優介は二階へ向かい、恋愛コンビも指示通り外へ。


「えっと……おい鷲沢! お前俺の存在忘れてるよなっ?」


 居たたまれなくなった孝太も慌てて優介を追いかけて、店内にはリナと琢磨のみが残された。


「先輩……ごめんなさい」

「なんでリナちゃんが謝るの?」

「この前のお弁当、実は失敗しちゃって……上條さんに代わりを作ってもらって……」

「そうだったんだ」

「それで……あの……このお弁当なんだけど……リナが作ったの。上條さんに教わって……だから……食べてくれる?」


「喜んで」


 ◇


 日々平穏の表で恋が一息つく。


「上手くいく……か」


 もちろん中を覘いたりするような無粋なマネはしない。そんなことをしなくても二人の行く末はちゃんと分かる。


「当然です。優介さまのお客様で幸せにならない人などいませんから」


 その隣りに立つ愛も見守る必要なく分かっていた。


 ここまでは分かっていたが。


「それにしてはスッキリしない顔してる」


 顔を見ることなく恋が指摘するように、愛の表情には引っかかりのようなモノが浮かんでいた。


「……どうして優介さまは、私に鳥越リナの手助けをするよう指示したのでしょう」

「それって愛が勝手にやったんじゃない」

「違います。最初に、鳥越リナが助けを求めた時のことです」


 やはり優介は見放さず、料理において大切なことをリナに教えるつもりでいた。

 なのにどうして見捨てるようなことを口にしたかが分からないまま。

 そもそもこんな回りくどいことをしなくても、リナが助けを求めた時に教えることが出来たはず。そうすればココロノレシピの秘密をバラさない、もっとスマートな解決方法はあったのだ。

 なのに愛に協力させてこんな回りくどい解決を求めたのか、それが最後まで分からない。


「愛って単純だよね」


 疑問を口にすれば恋は苦笑。


「喧嘩売ってます?」

「べつに。ただ、単純すぎるからユースケの手の平で踊らされるんだ」

「私としては構いません。むしろ生涯踊る予定です」

「あのね……。少しはユースケの気持ちを考えてあげなさいよ」

「優介さまの……気持ち?」

「あいつはね、あんたにこのお店以外のことに目を向けてもらいたかったの。だから愛をけし掛けた。自分が作ったお弁当で鳥越ちゃんの心にわだかまりが残ったら、愛は絶対に黙ってない。きっとユースケの指示に背いてでも協力する。それが分かってるからあんたに最初に手伝わせた」

「……なぜそのようなことを?」

「あーあ、ほんとわかんない奴」


 首をかしげられて恋は重いため息と共に髪をクシャクシャさせた。


「愛はユースケばっか見てないで、もっとたくさんのことを楽しみなさいよ」


 この島に来て半年、愛はいつでも優介の傍にいた。

 外出もせず。

 友達も作らず。

 日々平穏と学校を往復する日々。

 それは優介に対する想いの現われかもしれない、だがそんな毎日でいいはずがない。

 恋も愛もまだ学生なのだ。

 仕事ばかりじゃなく、友達と遊びに出かけたり、くだらないお喋りに花を咲かせてもいいのだ。

 なのに愛はしない。

 ただ好きな人に尽くすことが全てだと、それが幸せだと決め付けている。

 確かにそれは幸せなのかもしれない。


 だが、今楽しめる時間を犠牲にして掴む幸せは本当の幸せじゃない。


「だからあたしはユースケが出来ない普通の時間を楽しむよ」


 恋は今までずっとそれが気にいらなかった。


「じゃないとユースケが気にするから、自分のせいであたしがあたしの生活を犠牲にしてるって気にするから。この考え間違ってる?」


 そして愛にとって今回は最後まで気にいらないことばかり。


 恋に間違いを正されるなんて屈辱以外のなんでもない。


「私はあなたにお礼を言うべきですか」

「試験勉強見てもらったし、お相子じゃない」

「助かります。あなたにお礼など、虫唾が走るので」

「あっそ」


 素っ気ない返事に愛は意味もなく道路に走る小さな亀裂を見つめる。

 対し恋は空に浮かぶ夕焼け雲を見つめている。


「私は恋が嫌いです」

「あたしは愛が大嫌い」

「ですが、あなたが優介さまの傍にいてくれたことを感謝しています」

「あたしも。愛がこの島に来てくれて感謝しちゃうんだよね」


 互いを認識してないような独り言を呟き――


「「ありがとう」」


 好きな人を想う心が言葉として重なった。



 *


 ――祖母の葬儀から半月、姉から連絡があった。


 結局、彼はそのままあのお店に居続ける事を選び、姉は保護者代わりとして住むという。

 普通の学生としての時間を捨てて、多大な借金を抱える選択をしたと姉は嘆いていた。

 それを聞いて私はすぐに支度をした。

 この家を出る、もういつかなんて待つという選択はしない。

 彼が選んだ。

 ならば私は彼と共に同じ時間を過ごし、生涯を彼のためだけに使おう。

 祖母より受け継いだこの能力があれば彼の力になれる。

 なのより私は……


 私は彼を――鷲沢優介を愛していた。


 不器用な優しさ、妙な拘り、しかし揺るぎない強き心、その全てが愛おしくて。

 故に愛する気持ちのまま島に向かった。

 両親はどう反応するだろう?

 関係ない。

 島の環境は養成するにはもってこい、姉もいるから心配はいらない。

 こう言えば納得する。

 そんな両親だから。

 そして私は島へきた。

 彼と共に、生涯全てを捧げて彼の重荷を少しでも軽減させる為に。

 だが、私の一方的な愛情は間違いだと半年後に思い知る。


 宮辺恋。


 私より先に従業員として雇われていた優介さまの幼なじみ。


 私の嫌いな、気にいらない。


 同じ従業員。


 *


「ありがとうございましたー!」


 最後のお客を見送った恋はそのまま暖簾を外した。

 夏休みに入り四季美島は観光客で賑わい、相乗効果で日々平穏も大忙しで午前の営業も一〇分遅れで終えた。


「あーお腹空いた。お昼はなに作るのユースケ?」

「……素麺」

「え~! もっと元気が出るものにしようよ~」

「文句があるなら食うな」


 ため息を吐きながら優介はお湯を沸かし始める。


「常連客のみなさんからたくさん頂きましたからね。恋でも使って減らさないと」

「あたしを使うってどういうことよ!」


 いつものように言い争いながらも真面目に片付けをする恋愛コンビは相変わらず。


「でも師匠のそーめんって美味しいよね。ダシの味が他と違うもん」

「当然だ」


 そして新しくバイトとして加わった鳥越リナが優介と共に厨房にいるのは最近の風景。

 リナは琢磨と恋人同士になった。

 毎日のように惚気を聞かされる恋愛コンビはたまったものではないが、これからも彼氏のために美味しいお弁当を作りたいからと師弟関係を続けている手前邪険に扱えない。


「愛ちゃん、今度服見にいかない? 琢磨さんとデートするから新しいの買いたいんだ」

「またですか……。それよりもリナ、あなたは私に借金をしているのをお忘れなく」


 夏休みに入ってこれで何度目のお誘いだろうと愛はため息を吐く。

 だがどことなく楽しそうな表情に優介も恋も微笑ましく。

 愛がこの島に来て初めて出来た友達なのだ。

 やはり邪険に扱えない。

 なによりリナがバイトに来るようになって、少しだけ日々平穏の空気が明るくなったのも事実。

 これからも毎日、店名の通り日々平穏に過ごしていく。


 ――そう誰もが思っていた。


「すみませーん! あ、マジでリナちゃん働いてる!」


 休憩中にもかかわらず出入り口が開き、何事かと視線を向け――唖然となる。

「ほんとに? あ、ずるーい! 鳥越さん本当に鷲沢先輩に料理教わってるんだ」

「私も教わりたいー!」


 次から次へと訪れる来客。調理実習以来、妙に優介にご執着の三人組を皮切りに、同じく愛のクラスメイトや優介と恋のクラスメイト、見知らぬ上級生まで。

 一部男子まで混じっては厨房にいる優介に料理の指南を懇願していた。


「ちょ、ちょっと! なに? なにがどーしたの?」


 この事態に混乱しながらも恋は友人の一人を捕まえて問いただす。


「恋知らないの? 鷲沢くんに料理を教わった女の子は恋が実るって話」

「はい?」

「もう島中の噂だよ、鷲沢くんに弟子入りした中等部の子に彼氏が出来たって。その決め手になったのがお弁当らしいの」


 その噂の中等部の子がすぐ側にいるのも知らず、友人は熱弁していた。


「じゃあなんで男子まで混ざってんのよ!」

「料理系男子って流行ってるからモテたいんじゃない?」

「なんじゃそりゃ!」


 恋が頭を抱えるスキに友人も厨房の輪に加わってしまった。


「……鳥越リナ」

「へ?」

「あなたのせいで……あなたのせいで女狐どもが……優介さまの安息が……」

「え? いやいやいや! リナのせいじゃないよ? だからそのフォーク放して! 危ないから! 殺傷能力高いから!」


 身の危険を感じて後ずさるリナを血走った目で愛は追い詰めていた。


「鷲沢先輩! 私も弟子入りさせてください!」

「なあ鷲沢、たまにでいいから俺にも料理教えろよ?」

「先輩! 私今好きな人がいて、その人のためにお弁当作りたいんです!」


 その間にも優介に懇願する学生は増えていくばかり。

 さすがに苛立ちを隠せず優介もキレる寸前――だったが


「いっそ料理教室開いてよ。たまにでも絶対繁盛するから儲かるよ?」

「なるほど、副業としてはいいな」


「「絶対、はんたぁぁぁぁぁぁい――!」」


 手の平返しで乗り気になってしまい恋愛コンビが叫んだ。


 結局、恋愛コンビ初の共同戦線により、日々平穏料理教室は幻となった。


 ◇


 私にとってのタコさんウィンナー。

 八本に分かれた足、ゴマの目とお口。シンプルでも可愛い存在感。

 愛情タコさん、愛情たくさん。


 ですが、このような沢山は望んでいません。


これにてアイジョウタコサンは完結。

次回は表題『サンニンレシピ』とあるよう、日々平穏で働く最後の一人がメインとなる『ココロヲニギリ』全六話となってます。

夕方には更新する予定なのでお楽しみに!


少しでも面白そう、続きが気になると思われたらブックマークへの登録、評価、感想などをお願いします。

読んでいただき、ありがとうございました!

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