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57-1話 幕間 アイリス

女傭兵さんに買われてから、ボクの人生は変わった。

もちろん、良い意味でだよ。


ご主人様は、やっぱり有名な傭兵だった。


ボクの初めての仕事は、都市から都市へ、商人の護衛依頼で移動した。

雑用の仕事を覚えながら、ご主人様が剣の稽古をつけてくれる。


いくつかの都市を移動したら、領主から盗賊討伐の依頼があった。

騎士団と一緒に、盗賊の拠点に斬り込むご主人様は、ボクの目標になった。


ボクも、ご主人様のような自由な傭兵になりたいって言ったら、


…死に場所を探している根無し草さ


私のようになるのは、やめなさいと言われた。


騎士団を懐かしそうに眺めているご主人様に理由を聞いたら、昔話をしてくれた。


領主を亡くした騎士団長の哀しいお話。


それからまた、当てのない旅に出る。

だけど、剣の稽古をつけてくれる時のご主人様は楽しそうだった。


そして、1年と少し過ぎた時、王都に来た。


ご主人様に言われるがままに、賢者の書というものに触れてみる。


攻撃 10

防御 10

知力 5

魔力 2

速さ 8


それを伝えたら、ご主人様は凄く喜んだんだ。


…私以上の才能に、私の技を託せる。


って。


その日から、ご主人様は師匠になった。

レベル上限になったら、ご主人様の願いを一つ叶えて、奴隷から解放するって言われた。


師匠は、傭兵の仕事をしばらく休業してボクのレベル上げ、つまり魔物狩りに付き合ってくれた。


1年近く休業した気がする。

ボクのレベルも、それなりに上がった。


そして、戦争も良い経験だ、という師匠に連れられて北の地まで来たんだ。


大金で、指名依頼を受けたからだとボクは思ってるけどね。


ボクも早く独立して、稼ぎたいな…


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