閑話:愛しの君へ
私の名はカルロス・アスファード、インジェント帝国の宰相でアスファード公爵家の当主である
私は生まれた時から、公爵家の嫡男として何不自由なく育ち、容姿端麗・智勇兼備・文武両道と成長し将来を約束された存在だった
しかし同時に退屈でもあり、私は日々面白味もなく過ごしている私はとある御方に出会った
私はその御方を一目見たときからなぜか、胸の高鳴りを感じた、そして、その御方が何者かを後で知った。その御方は当時、インジェント帝国皇帝陛下の第一皇女であったオリビア・インジェント様だった。私は畏れ多くてオリビア様に声をかけられないほど、自分自身の臆病な一面を知ることになった
そんな私にオリビア様は気さくに声をかけてくれ、当時、皇太子であったゴーン・インジェント様と第二皇女のアーシア・インジェントと一緒に遊んでいました
ある日、ゴーン皇太子が剣の稽古をサボり昼寝していた時に私は稽古に参加するよう苦言を呈しましたが聞く耳を持ちませんでした
そこにオリビア様が通りかかり、ゴーン皇太子が剣の稽古をサボらないよう言っても聞かないことを知ったオリビア様はゴーン皇太子を蹴り起こし・・・
【オリビア・インジェント】
「てめぇの身を守るための稽古をサボるとは何考えとんじゃ、ワレッ!いつヒットマンがてめぇのタマ取りにいくか分からないのに呑気に寝てんじゃねぇぞ!こらぁ!」
私はオリビア様の豹変ぶりに驚きはしたが、同時にオリビア様に頼もしさを覚えました
「淑女」と「烈女」の顔を併せ持つオリビア様に私はすっかり骨抜きにされた
そして私は正式にオリビア様の婚約者となり、そして夫婦になりました
オリビア様と夫婦盃を交わしたが、なぜかは知らないがゴーン皇太子の婚約者のイリス様から睨まれました
現在は私の妻として私を支えてくれている
オリビア、いやオリビア様、私は死ぬまで君の味方でいるからね