閑話:姉弟のやり取り
ごきげんよう、私はミーナ・アスファードと申します。突然ですが私、婚約者だったマルス皇太子殿下から・・・
【マルス・インジェント】
「真実の愛に目覚めたから婚約はなかったことにしてくれ、土下座でも何でもするから頼む!」
突然、別れを告げられました
私は屋敷に帰りお母様にその事を報告したらお母様はお一人でお城へ出掛けられました
私は屋敷で留守番していると弟のトーマ・アスファードが学園から帰ってきました
【トーマ・アスファード】
「ただいま、帰りましたってあれ、姉上、母上はどうしたのですか?」
【ミーナ・アスファード】
「お帰りなさい、トーマ、お母様は今、お城へ行くって出掛けたわよ」
【トーマ・アスファード】
「お城へ?何をしに?」
【ミーナ・アスファード】
「実はね、私、マルス皇太子から婚約破棄されてその事を報告したらお母様、城へお一人で出かけられたのよ」
【トーマ・アスファード】
「あぁ、そうですか、道理で使用人たちが妙にそわそわにしていると思ったらそうですか、はぁ~」
トーマは溜め息をつきソファに座った
【トーマ・アスファード】
「それにしても、マルス皇太子もバカだな、母上を敵に回したらどうなるか分かっているはずなのに、噂の想い人に骨抜きにされたのかな?」
弟はとんでもない発言をした
【ミーナ・アスファード】
「想い人、何それ、トーマどういうこと!」
私はトーマに問い詰めた
【トーマ・アスファード】
「噂だよ!噂、皇太子が見知らぬ女性と一緒にいたって噂があったんだよ!僕はてっきり噂だと思って聞き流してたけど、まさか本当になるとは思わなかったんだよ!」
私は弟の弁明を聞き、私は呆れ返りました
【ミーナ・アスファード】
「はぁ、これは一波乱起きそうだわ」
私はそう呟き、嵐の前の静けさを肌身で感じた